スキーにはまっています。


by 幸田 晋

<福島第1原発>注水すれば汚染水漏れ…ジレンマ

<福島第1原発>注水すれば汚染水漏れ…ジレンマ
毎日新聞 4月1日(金)0時53分配信より

 福島第1の1~3号機では、原子炉への真水注入により、燃料過熱や爆発などの事態悪化は免れている。しかし、注水を増やすほど放射能を帯びた水が大量に原子炉から漏れ出し、処理に追われるというジレンマは克服できておらず、頼みの綱の電源回復も思うように進んでいない。【関東晋慈、松本惇、日野行介】

 ◇海水ポンプ復旧急ぐ

 タービン建屋地下や建屋外の穴にある汚染水は、原子炉圧力容器から漏れたと見られ、合計数万トン単位になる見通しだ。東電は、建屋内の復水器や既設のタンクではすべてを回収しきれないと見て、急きょ複数の仮設タンクを発注。水位の変化を無人カメラで常時監視することも決めた。

 3月中旬に続発した水素爆発で1~4号機の原子炉建屋は損壊が激しい。これ以上の放射性物質の拡散を防ごうと、政府は遮蔽(しゃへい)効果のある特殊な膜で建屋を覆うことを検討している。また、地表や散乱した建屋のがれきに、民間企業が開発した飛散防止剤を散布する計画にも着手。31日開始の予定だったが、天候を理由に延期された。

 一方東電は、津波で機能不全となった1~4号機の原子炉冷却システムを取り戻すため、「海水ポンプ」の復旧を急いでいる。すでに2、3号機で仮設海水ポンプの設置を完了。1、4号機にも設置の見通しが立った。ポンプと外部電源をつなぎ、正常に働けば、原子炉が本来備えている冷却システムの一部が再開する。

 通常、炉心の熱を吸収して熱くなった水は「熱交換器」に送られ、配管の外から冷やされて再び原子炉に戻る。熱交換器内は冷たい海水で満たされているが、海水ポンプはここに海水を供給する役割がある。

 津波ですべての海水ポンプが津波をかぶり、電源とともにダウンした結果、1~4号機では原子炉や使用済み核燃料プールの冷却ができなくなり、水素爆発などが起きた。一方、5、6号機では仮設の海水ポンプを動かすことで燃料プールを冷やし、制御可能な「冷温停止」にすることに成功している。

 東電は「原子炉に水を入れているだけの現状から、冷却システムを動かすことで、5、6号機のように早く安全な状態に持ち込みたい」と話す。
by kuroki_kazuya | 2011-04-01 01:10 | 核 原子力 | Comments(0)