スキーにはまっています。


by 幸田 晋

東電・清水社長会見


東電・清水社長会見(1)「深くおわびします」
2011/04/13 16:04更新より

 東京電力の清水正孝社長は13日、東電本店では1カ月ぶりとなる記者会見を開いた。福島第1原子力発電所の事故や、政府が国際的な評価に基づく事故評価を最悪の「レベル7」に引き上げたことなどについて経緯を説明。事故発生後、清水社長が、公の場に登場するのは、今回で3回目。これまでの会見では、事故収束までの工程や賠償問題についての言及はない。東電経営陣に対し地元、国際社会などからの不信感が強まるなか、今後の道筋をどう示せるかに注目が集まった。

 ≪会見の定刻は15時ちょうど。出席者は清水社長と、電力流通本部長の藤本孝副社長、原子力・立地本部長の武藤栄副社長ら。定刻の1分前に会場入りした3人の表情は堅く、清水社長の口は真一文字に結ばれたまま。広報による定刻を知らせるアナウンスがあり、出席者の紹介後、清水社長は会場に向けて一礼。会見は始まった≫

 清水社長「東京電力の清水でございます。被災者の方々に衷心より、放射性物質を外部に放出させるという重大な事故により、周辺の住民の方々、お客さま、株主、広く社会の皆様に大変なご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます。福島第1では各プラントを冷却し、放射性物質の外部への放出を1日でも早く収束させるため、政府、企業、諸外国政府、協力企業のみなさま、多方面の方々から支援をいただき全力で取り組んでいるところであります」

 「被災した方々への支援を強化するために、福島被害者支援対策本部を設置いたしました。原子力損害は国と協議をさせていただきながら、原子力損害賠償法に基づき誠意ある対応をさせていただきます。補償の申し出をいただいている中、お尋ねいただく窓口をできるだけ早く開設するため、国との調整をさせていただいている最中で、当面、必要な資金を仮払いでお支払いすることを検討しております。不測の大規模停電を避けるため、3月14日より実施していた計画的な停電は、原則的に実施しないと考えています」

 「鉄道の運行の調整、ご家庭での節電のご協力、関係大臣、メディアからのさまざまなご協力に感謝申し上げます。電気使用量が増加する夏に向けて、供給力の増強を進めてまいりますほか、政府と、節電へのご協力を賜りながら、あらゆる対策をとって参ります。福島第1は引き続き、政府と緊密な連携をとりながら、最大の使命である、電気の安定的な供給に全力で取り組んで参る所存です」



東電・清水社長会見(10完)「出処進退は今、言及する段階ではない」
産経新聞 4月13日(水)17時45分配信より


 --事態の収拾について、安定冷却を真っ先にとおっしゃった。冷却が終われば、自身の進退、株式の上場廃止について、おっしゃってくれるのか

 清水社長「まず、安定冷却ができることが最優先。喫緊の課題をとして取り組んでいる」

 --安定冷却までの工程表を作っているということだが、それができれば出処進退を明らかにするのか

 清水社長「その時点で判断します」

 --事故直後の対応、海水注入の判断は社長か

 清水社長「技術陣の意見を仰いで、私が指示した」

 --1号機では、炉心の溶融から海水注入までの間のどの段階で判断したのか

 清水社長「いつかは具体的には記憶にないが、技術的見地からの判断に基づいて指示した」

 --補償の部分で、漁業に迷惑かけたといったが、農業にも風評被害を含めて、大きな被害が出ているが

 清水社長「原子力損害に関する補償については、原子力賠償法に基づいて風評被害にも誠実に対応する」

 --株主代表訴訟は頭をよぎったか。マネジメントが機能していないと思うが、今の体制に問題はなかったか

 清水社長「代表訴訟はさまざまな事象で意識している。組織のあり方は常にリスクマネジメントを描きながら取り組んでいる。要員の配置はしっかりやってきている」

 --経営判断は、事故が安定してからというが、決算発表が差し迫っているが

 清水社長「復旧費用などを含めて、決算発表には向き合っていく」

 --体調は何が悪かったのか、詳しく教えてほしい

 清水社長「個人的な問題なので控える。医者の診断では、事故後、不眠不休で対策に取り組んだためと診断いただいている」

 --福島第1原発の7、8号機について、供給計画の修正はどうやるのか。柏崎刈羽原発については、地元に説明していると思うが、再稼働の時期は

 清水社長「柏崎刈羽の残りのプラントは解析耐震補強工事を進めている。明示できないが、3号機は年内のうちに工事を終え、了解をいただく手続きに入る。ほかのプラントも同時並行で、工事を進めている段階だ」

 --(柏崎刈羽原発の)3号機は年内に動かしたいということか

 清水社長「年内に動かしたいということだ」

 --供給計画については

 清水社長「現実的に(福島第1の)7、8号機を計上するのは難しいと考える」

 --津波の基準を見直されるとのことだが、その主張は今後認められると思うか

 清水社長「今、言及することではない」

 --適切な意思決定ができていると思うか。土木学会に電力会社の社員を送り込んでいるが、引き上げないのか。大学に多額の寄付をしているが、意思決定をゆがめていないのか

 清水社長「寄付講座については、大学の期待に応えてケース・バイ・ケースでやるのは重要なことだと考える」

 --意思決定に関係してくるとは考えないか

 清水社長「それは考えておりません」

 --今日の会見でもっとも訴えたいメッセージが感じられない。公に出ていなかったから記者会見に出てきただけなのか

 清水社長「こういう場で、私自身のおわびの言葉を伝えたいと思った。これからの私自身の責務と福島第1の収束に向けての考えを伝え、おわびさせていただいた」

 --補償の話や、これからの工程表について、両方とも1日も早くというだけ。そば屋の出前みたいで、不安はすっきりしない。社長として「どういう時期までに」などと言えないのか

 清水社長「補償は今、準備段階に入っている。スピード感をもって対応していきたい」

 --出処進退について、辞めるに値する責任があると思うか

 清水社長「今、言及する段階ではない」

 --福島に行った際、被災者に直接メッセージ伝えなかったのか。次はいつ行くのか

 清水社長「日程ははっきりしないが、わたしとしてはぜひ、伝えに行きたい。県庁ではおわびをするということでうかがったが、時間的な問題で、被災者は後日ということになった」

 --海外戦略については

 清水社長「こういう状況で、事態の収束が最優先という中で、経営資源は国内に向けることになる。海外への展開は見直さざるを得ない」

 ≪約2時間に及んだ会見は、時間を理由として、一方的に打ち切られた。記者席からは「次の会見はいつか」「情報公開はどういうことか」「何でも津波を原因にして恥ずかしいと思わないのか」などと罵声が浴びせられたが、清水社長は広報担当者に背中を支えられながら会場を後にした≫
by kuroki_kazuya | 2011-04-13 20:49 | 核 原子力 | Comments(0)