“応援購入”売り上げ10倍 都内の福島県観光施設
2011年 05月 08日
都内の福島県観光施設
産経新聞
5月7日(土)14時52分配信より
原発事故で風評被害が深刻な福島県だが、平成21年7月にオープンした「福島県八重洲観光交流館」(東京都中央区)がいま、大人気となっている。
事故後の3月下旬から客足が伸び始め、
4月の来客数は前年同月の4・6倍
にあたる5万725人、
売り上げは約10倍の4000万円に達した。
来客の多くは福島を応援しようという人たちで、
「大変だけど頑張って」などと声をかけていく客も多いという。
大河原薫・県観光交流局長によると、酒類、菓子、加工食品などが売れ筋で、「週末は入場制限をお願いすることもある」。市町村ごとに行うイベントも人気で、6日には「計画的避難区域」となった飯舘村産の試飲・即売会に765人が来店し、218万円を売り上げた。いずれも過去最高を記録したという。8日は湯川村の会津湯川米のイベントで、ご飯や米粉パンが楽しめる。
だが、
福島の観光地は
大型連休も県外客は少なめ。
「最大の応援は来ていただくこと。
会津など放射線量が少ない観光地も多いですよ」
(大河原局長)。
原発事故で一気に高まった
“知名度”を、
観光などに生かせる日が待ち遠しい。