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by 幸田 晋

小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず

小沢氏激怒、
菅・鳩山会談の
詳細知らされず

読売新聞
6月2日(木)21時45分配信より


 2日の内閣不信任決議案の採決直前に、菅首相が退陣を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。

 党執行部は小沢元代表の追加処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。

 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。

 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂った。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。

 だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。

 両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示していない。これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。

 元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票の方針を打ち出した。



首相、
早期退陣を否定、
党内対立再燃必至

読売新聞
6月3日(金)2時18分配信より


 衆院は2日の本会議で、自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が提出した菅内閣に対する不信任決議案を、民主党、国民新党などの反対多数で否決した。

 菅首相が東日本大震災への対応に一定のメドがついた段階で退陣する意向を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表グループなどから大量の造反者が出て党が分裂する事態は回避された。

 ただ、首相は2日夜、首相官邸で記者会見し、早期退陣に否定的な考えを示したため、退陣時期を巡り、党内対立が再燃するのは必至の情勢だ。

 首相は記者会見で、「(東日本大震災の)復興に向かって2次補正予算(編成)や体制作りが必要となる。(東京電力福島第一)原子力発電所事故の収束も安定的な形にもっていくには、まだ努力が必要だ。新しい社会づくりの方向性に一定のメドがついた段階だ」と述べ、続投に意欲を示した。

 退陣時期としては、事故の収束に向けた政府と東京電力の工程表で、今年10月中旬から来年1月中旬終了をメドとした「ステップ2」が完了し、「放射性物質がほぼ出なくなるまでもっていくために全力を挙げ、一刻も早い実現を目指すのが私の責任だ」と説明した。

 首相が早期に退陣しなければ、「菅降ろし」の動きが再び強まるのは必至だ。野党も今国会中に参院に首相問責決議案を提出する方向で検討している。「ポスト菅」を巡る駆け引きも活発化することが予想される。

 衆院本会議での不信任案採決は記名投票で行われ、反対293票、賛成152票だった。共同提出した3党とみんなの党が賛成し、民主党では松木謙公前農林水産政務官と横粂勝仁衆院議員(離党を表明)が賛成し、小沢元代表ら15人が欠席・棄権した。共産、社民両党は棄権した。



<首相退陣表明>
「政治システム不信を深めた」
米紙報道

毎日新聞
6月3日(金)1時46分配信より

【ワシントン古本陽荘】

菅首相の退陣表明で、米国内に改めて失望感が広がりそうだ。

 米ワシントン・ポスト紙(電子版)は「指導者がほぼ1年ごとに代わる日本の政治システムに対する不信をさらに深めた」と東京発で伝えた。また、米ウォールストリート・ジャーナル紙(同)は「退陣する意向を表明した指導者に、消費税の引き上げなど大論争となる課題を進める能力があるのか不透明だ」と指摘した。
by kuroki_kazuya | 2011-06-03 03:07 | 政治・議会