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by 幸田 晋

ストレステスト 原発の早期再稼働に逆効果

ストレステスト 原発の早期再稼働に逆効果 
産経新聞 7月6日(水)23時26分配信より

 政府が原子力発電所再稼働への不安を取り除こうと打ち出した安全検査、ストレステストの実施は、原発の再稼働を遅らせる逆効果を生むことになった。地元がテスト結果を見極めるまで再稼働の判断を遅らせる方向に動くのが確実なためだ。しかも唐突で無計画な発表は、自治体や住民を安心させる目的とは反対に不信感を増幅させかねず、電力不足リスクは、解決どころか、ますます混乱に向かおうとしている。

 即座に反応したのは、佐賀県の古川康知事だ。九州電力玄海原発2、3号機の再稼働に対する姿勢が注目される中、ストレステスト実施方針が伝わると、「検査を待って行うのが妥当」と述べ、判断の時期を予定していた7月中旬から先送りする考えを示した。

 また東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)が立地する新潟県の泉田裕彦知事は同日、記者団の質問に答え、「ストレステストをやってから安全宣言するならわかるが、安全宣言してからもう一度ストレステストをやるというのは何を意味するのか。極めて驚いた。こういう対応していると原子力行政に対する不信の方が募ってくる」と不快感を示した。

 四国電力伊方原子力発電所3号機が定期検査中の愛媛県の中村時広知事も、「突然出てきた印象。いつ、どのような内容になるのかも聞いていない。一体どうなっているのか」と政府の対応を疑問視した。

 政府は3月末以降、2度にわたり、東京電力福島第1原発事故を受けた安全対策を行うよう電力各社に要請。その結果をチェックして安全性にお墨付きを与えてきた。しかし一方では5月6日に中部電力に浜岡原発の停止を求め、原発立地自治体から「浜岡だけを停止して、他の原発を停止しない理由が明確でない」との反発を招いた。

 ストレステストは「安心の念押し」(関係者)のはずだが、浜岡原発と他の原発との違いを説明するものではなく、反発を抑え込む役割すら期待できない。

 ある電力業界関係者の中には「(東海地震を想定して耐震性能を引き上げてきた)浜岡原発が最も良い評価を得るのではないか」とさらなる混乱を予想する。

 東日本大震災後の電力不足で、8月の生産活動は「電力に不安がない状態に比べ4%程度引き下げられる」(SMBC日興証券)との試算もあり、原発行政はもはや経済の最大の重荷となりつつある。
by kuroki_kazuya | 2011-07-07 01:18 | 核 原子力 | Comments(0)