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by 幸田 晋

嘉田知事「卒原発」キーワードに 橋下知事を意識か 脱原発との差別化には「?」

嘉田知事「卒原発」
キーワードに 
橋下知事を意識か 
脱原発との差別化には「?」

産経新聞
7月8日(金)2時37分配信より


 
福島第1原発事故を受け、滋賀県の嘉田由紀子知事(61)が段階的に原発依存度を下げ、最終的に原発をなくす「卒原発」を打ち出し、キーワードとして使い始めた。

大阪府の橋下徹知事(42)は「脱原発」ではないとしながらも事実上の“脱原発宣言”をしているが、言葉の意味は同じ。嘉田知事周辺では「あえて別の言葉を使い、関西広域連合でも存在感を増す橋下知事を意識している」との声も出ている。「卒原発」を定着させるには、どう差別化できるかがカギとなりそうだ。

 「卒原発」は、滋賀出身の武村正義元官房長官が先月、講演で使った言葉で、嘉田知事が「言葉の感覚が(自分の考えに)近い」として先月21日の定例会見で報道陣に初めて使用。「すぐに代替エネルギーを見いだすのは難しい。5年、10年、またはそれ以上の長期間をかけて原発からの卒業を目指す」と宣言した。

 嘉田知事は歴代滋賀県知事として初めて福井県の美浜原発や高速増殖炉「もんじゅ」を視察するなど活発に動き、再三、原発離れの必要性を主張。「卒業するには単位が必要。自然エネルギーの研究と合わせて進める」と述べている。

 一方、橋下知事は4月27日、「新規の原発はつくらず、(稼働期間の)延長もしないという目標を立てた」と表明。その後も「原発悪玉論者ではない」としながらも「電力消費ピーク時にエアコンを止めれば原発も止まる」などと積極的に発言し、事実上の“脱原発宣言”をしている。

 滋賀県幹部の1人は「節電が求められる中、嘉田知事は『環境通』を自負しており、嘉田知事の言動は、橋下知事を意識しているとみていい」と話す。

 先月25日、大阪市で開かれた関西広域連合委員会でも嘉田知事は、福井県内の原発再稼働に対し、広域連合としての安全協定締結を提案。事前資料の項目にはなかったが、賛成の声が相次ぎ、存在感をアピールした。橋下知事も「関西で協定を結ぶのは必要」と賛同。広域連合として申し入れる方針を決めた。

 原発以外でも、平成26年度に開業予定の北陸新幹線で、ルートが未定の敦賀(福井県)からの延伸区間について、橋下知事が滋賀県を通る「米原ルート」を主張すると、嘉田知事は「滋賀県の財政負担が大きい。橋下知事が認めれば、滋賀県民が認めたことになるのか」と牽(けん)制(せい)している。

 一連の嘉田知事の言動について、知事周辺では「広域連合内で、滋賀県の存在感が低下するのに歯止めをかける目的では」としている。ただ、両知事は電話やメールで頻繁に連絡を取り合う関係で、滋賀県造林公社の巨額債務放棄や琵琶湖・淀川水系の問題では連携しており、両知事の原発に対する主張もほぼ同じだ。

 関西電力の筆頭株主である大阪市の平松邦夫市長も一応「脱原発」を宣言したが、関電の株主総会で平松市長は、中長期的に原発依存からの脱却と新エネルギーへの転換を求めるにとどめており、“嫌原発”ともいえそうな両知事よりは現実的だ。関係者は「卒原発を脱原発と違う理念として定着させるには、理想論だけでは、差別化が難しいのでは」と指摘している。
by kuroki_kazuya | 2011-07-08 03:13 | 核 原子力 | Comments(0)