スキーにはまっています。


by 幸田 晋

テレビ朝日取材。九州電力の「ヤラセ・メール」に焦点。「脱原発」をそらす意図無しや?

ブログ「ここでトヨさん出番です!」
2011年7月12日15時53分より転載。

長崎市の市議会議員で、
元、九州電力の労働者、
私の尊敬する、
井原 東洋一さん、のブログです。



テレビ朝日取材。
九州電力の「ヤラセ・メール」に焦点。
「脱原発」をそらす意図無しや?

(7月9日)


福島原発爆発事故で、
制御不能な状態が続き、
国策による原子力発電の安全神話が完全に崩壊した現在

「脱原発」運動の発展と定着を恐れる、
巨大産業やそれに動かされている
経済産業省。

海江田大臣などが先を急ぎ、
「原発依存体制の復活」
に全力を賭けている様子が良く見える。


その尖兵に利用されたのが、
既に従来基準による定期検査を終えて、
スタンバイしている玄海原発の運転再開であった。

1日も早く稼働させたい願望が
国民の不安解消よりも先にたち、
玄海町長を陥れ、
佐賀県知事の容認取り付けは
時間の問題と成っていた。

行政手順も粗っぽく、
海江田大臣が現地に趣き、
形だけの説明会を主催して
「安全宣言」を発し、

原子力発電を主座に戻して
「福島原発の困難な醜態」
を国際社会の悪印象から何とかして
遠ざけたい意図がありありであった。


原子力発電を
夏場を乗りきる救世主にしたかったが、

しかし、

国民の不安解消を後回しにしたツケは、
瞬時に露呈した。

九州電力の「ヤラセメール」が運転再開を止めた。

首相によるストレステストが一時的に歯止めした。

こんな中で、
マスコミは、
挙って「ヤラセメール」の愚行を問題化し、

社長を辞任にまで追い込んでいく勢いである。

そんな時、
テレ朝「モーニング・バード」から
私に取材の申し入れがあった。

被爆者団体代表者と言うよりも、

九州電力出身議員としての話題性からかもしれない。

私は、

地域独占で特権的に守られている
電力業界の実態を踏まえ、

九州の電力需給内容、
原子力発電原価のまやかし、
電力料金決定の仕組み、
地方自治体の首長や議員選挙への
労使一体による過度な援助と執念、

50社を優に超える関連企業のピラミッド体制、

電力独占を守るための
国への従属体質などの

資料を準備し、

真正面から取材に応じる事にした。

しかし、
取材の焦点は、
「ヤラセメール」、
「企業体質」
「別格扱いの原子力村」
等に集中した。
私は、
「今回のヤラセメールは、
言語道断な愚行であるが、
原発廃止を求め、
玄海原発の運転再開に反対する立場からは、
オウンゴールと言えよう。

九州電力に限らず、
あらゆる企業が自己利益のため、
その時々の課題や困難に対して、
企業の振興や防衛に全力を挙げるのは、
ごく普通の事であり、

資本主義社会の業である。

株主総会対策、
相手企業の秘密入手や
転覆工作、
特許、
謀略など
企業戦争は枚挙に暇がない。

今回のヤラセメールだけをとらえて、

九州電力の体質が特に卑劣だと
仕立て上げる報道のあり方は、

他電力ではあり得ない
特異な事件であるかのように成りかねず、

原発が抱えている
根源的な問題と危険性から
目を反らさせる効果にしかならない」と、

反原発の立場を鮮明にして
各種のデータに基いた説明を試みたが、
すれ違いに終わった。

テレ朝の公正な報道に注目したい。

by kuroki_kazuya | 2011-07-13 03:17 | 核 原子力 | Comments(0)