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by 幸田 晋

再送:放射能対策の遅れに国会で激怒した児玉龍彦氏、同級生教授が心情を代弁

放射能対策の遅れに
国会で激怒した

児玉龍彦氏、

同級生教授が心情を代弁

オルタナ
8月5日(金)13時29分配信より


「満身の怒りを表明します」。

福島第一原発事故の放射能汚染をめぐり、

政府の対応を激しく批判した

東京大学アイソトープ総合センター長、
児玉龍彦氏が

話題の人となっている。


参考人として出席した7月27日の衆議院厚生労働委員会の動画は数十万単位で再生され、怒りに打ち震える姿が大きな反響を呼んだ。

児玉氏と旧知の仲だという
慶應大学経済学部の金子勝教授は、

「語調の激しさだけでなく、発言内容が衝撃的。
科学者として最前線に立つ彼がここまで言った
背景を察してほしい」と話す。



「高校時代から才能にあふれて、立派だなあと思ってた。でも普段はいつもニコニコしてる印象。だからあんな顔は見たことがない。相当腹に据えかねたんだろう」

中学、高校で
児玉氏と同級生だった
という金子教授。

研究者としても
分野は違えど長年、
互いに通じ合ってきた。


「あまり知られていないみたいだけれど、
彼は国際的な学者。

もともとは
コレステロールをため込む
スカベンジャー受容体のDNA構造の研究で
ネイチャー誌の表紙を飾ったこともある。

最近はスパコンを使って

放射線治療と組み合わせ、

抗がん剤を開発するゲノム創薬に従事しているから、

内部被曝に対しては高い専門的知識を有している。

その彼があれだけ怒ったんだから、確かに驚いた」


児玉氏は何に対して怒ったのか。

質疑では
「7万人が自宅を離れてさまよっているときに
国会は一体何をやっているのか」と、
汚染測定や除染対策の遅れを指弾した。

しかし、
「政府の政策を批判しているが、
あくまで科学者としての倫理観から警鐘をならしたのだろう」
と金子教授。


「チェルノブイリでの膀胱炎の例を出していたが、放射線障害の確実なエビデンスは出ている。そのことに触れないで終わらせようとしたり、それでも放射能は安全だと言ったりする専門家に対して彼は怒っている。科学者はもっと謙虚に向き合わなければいけない。科学的な議論は低次元なまま、イデオロギーにとらわれて政治的に対立していいのかと。これは誰も反論できない、ものすごく突出したレベルからの批判だ」

児玉氏は
現行の被曝許容量基準に
根本的な疑問を投げ掛け、
現行法の不備を厳しく指摘した。


「何ミリシーベルトの被曝ならがんの発生率が何%あがるといった確率論に基づいた基準は、予防にとってまったく意味がないと彼は訴えた。現行基準はJCO事故のような特定箇所での高濃度の放射線を浴びたことに対する個別の対応基準。しかし今回は膨大な量の放射性物質が降り、おびただしい数の人々が低線量の放射線にさらされている。彼は遺伝子レベルで考えている。放射性物質の種類によって人体への影響は違うし、ゲノムにも個体差がある。そして低線量内部被曝の影響が出るには非常に長い時間がかかる。統計学的な発想ではこうした問題はとらえきれない。水俣病のときに工場排水の濃度が基準を満たしていても魚で濃縮されて被害が出てしまったときに似て、事後対応しかできていない状況に、じくじたる思いがしているのだろう」と金子教授は推し量る。

ちなみに児玉氏は、
今回の事故の影響を
「広島型原爆の29.6個分に相当する」
と表現したが、


金子教授は
国会質疑の前からまったく同じ数字をツイッターで明かしている。

これは
「私がネットで拾える一般的なデータから計算したものを、
彼に確かめてもらった。
間違いを直されたものをツイートした(笑)」
そうだ。



児玉氏本人にも大学を通じて取材を申し込んだが、「除染活動などで多忙を極めており、各方面からの問い合わせや取材に対応できていない状態」(東大広報課)だという。

(関口威人)

*本文の語句を修正して再送します。
by kuroki_kazuya | 2011-08-06 07:25 | 核 原子力 | Comments(0)