スキーにはまっています。


by 幸田 晋

<御嵩町長襲撃>「真実を知りたい」時効まで1カ月 岐阜

<御嵩町長襲撃>
「真実を知りたい」
時効まで1カ月 岐阜

毎日新聞
9月30日(金)1時49分配信より


岐阜県御嵩町で96年、
当時の柳川喜郎町長(78)が
暴漢に襲われた殺人未遂事件は、

公訴時効(15年)の10月30日まで1カ月となった。

柳川さんは当時、町で計画された産業廃棄物処理施設建設の凍結を表明。

反対派には嫌がらせが相次ぎ、
柳川さんの失脚を狙って自宅に盗聴器をしかけた2グループ11人が逮捕されたが、
襲撃事件の解明にはつながらなかった。

県警は現在も15人態勢で捜査を続け、柳川さんは「真実を知りたい」と訴える。


【三上剛輝】

 「グシャ」。柳川さんは頭の骨が砕ける衝撃をはっきり覚えているという。96年10月30日午後6時過ぎ、自宅マンション4階のエレベーターを出た瞬間、2人組の男に棒状のもので数十回殴られた。涼しくなるこの季節は、後遺症の指のしびれがひどくなるという。

 捜査は混迷を極めた。背景にあるとされた産廃計画を巡っては、何千億円ともいわれる産廃利権に多数の関係者が複雑に入り乱れ、県警の捜査報告書では「魑魅魍魎(ちみもうりょう)の温床」と表現された。有力な物証や目撃証言はなく、凶器の特定すらできていない。柳川さんのスキャンダル探しを図った盗聴グループは、襲撃への関与は否定した。

産廃計画は97年の住民投票で8割が反対票を投じ、08年中止に。柳川さんは盗聴グループの供述調書などを岐阜地検から取り寄せ、今も読み込む日々を送る。「もはや犯人に恨みはない。時効を過ぎてからでも真実を語ってほしい」と話す。

 一方、捜査関係者は「犯人を逮捕できなければ、どれだけ努力しても意味はない」と最後まで事件解決に力を注ぐ。

 【ことば】御嵩町長襲撃事件

96年10月30日、岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長(当時)が自宅マンションで2人組の男に襲われ、

頭を陥没骨折するなど一時意識不明の重体となった。

県警は殺人未遂事件として捜査本部を設置し、これまで捜査員延べ約15万5000人を投入。町長宅を盗聴したとして2グループ11人を逮捕、関連事件を含め計34人を検挙したが、襲撃事件は未解決のままとなっている。

柳川氏は町長を3期12年務め、07年4月に退任した。

by kuroki_kazuya | 2011-09-30 02:02 | 権力 暴力装置