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by 幸田 晋

欧州金融大手デクシア経営破綻へ 独仏、資本注入を検討

欧州金融大手デクシア経営破綻へ 

独仏、
資本注入を検討

朝日
2011年10月10日01時27分より


 
フランスとベルギーに主な経営基盤を置く

金融大手デクシアは


9日午後、取締役会を開き、
両国政府に支援を要請する。

公的管理のもとで会社を解体し、
優良資産を他社に売る
事実上の破綻(はたん)処理に入る見込みだ。

ベルギー政府は自国内の資産について、
公的資金を注入して一時国有化することも検討する。

 
ギリシャの政府債務(借金)危機が起きた昨春以降、
欧州の主要金融機関の経営破綻は初めて。
公的資金の注入も初となる。



 これを受けて、メルケル独首相とサルコジ仏大統領は同日夕、ベルリンで会談した。デクシアのほか、経営不安が広がるほかの欧州の銀行が資本を増強し、経営体力を高める必要があるとの認識で一致。公的資金を注入する手順など、金融不安の拡大を食い止める対応策を協議した模様だ。会談後に会見したメルケル首相は「資本注入の準備がある」と述べ、サルコジ大統領も同調した。

 デクシアが拠点を置く仏・ベルギーの首相らも同日、ブリュッセルで会合を開き、預金者保護などの支援策をとることで合意した模様だ。

 欧州メディアによると、デクシアは今後、優良資産と不良資産の二つに切り分ける案が有力になっている。優良資産はさらに国別に分け、ベルギー国内の資産はベルギー政府が一時国有化し、フランス国内分は同国の公的金融機関が買収することが検討されている。ルクセンブルクにも資産があり、この分は欧州以外の資本家に売却する方向だ。不良資産も各国政府が保証する方向という。

 
デクシアは自治体向け融資に強く、欧州大手銀の中でもギリシャなど債務問題にあえぐ国の国債を多く持つ。このため、経営悪化への懸念から、金融機関同士で資金をやり取りする市場でお金を借りづらくなり、資金繰りに行き詰まるおそれが出ていた。2008年のリーマン・ショックの後もフランスとベルギー政府から支援を受けていた。

 欧州では政府債務問題の深刻化で、財政不安が高まっている国の国債を多く持つ欧州系の銀行に対して、巨額の損失を抱えて破綻することへの懸念が強まっている。こうした事態を受けて、独仏などユーロ圏の首脳は、銀行に公的資金を注入して救済する方針に転じていた。(ブリュッセル=野島淳)

     ◇

 〈デクシア〉 主にフランスとベルギーに拠点を持つ金融グループで、欧州各国の政府など自治体向けの融資に強い。ギリシャ国債を35億ユーロ(3600億円)持ち、普通株など質の高い「中核的自己資本」の2割に匹敵する。08年のリーマン・ショックでも両政府などから資本注入を受けた。

     ◇

■危機封じ込めへ協調行動必要

 《解説》欧州金融大手デクシアが事実上の破綻(はたん)処理に入ったことは、欧州の政府債務危機が金融の危機へと大きく変わっていることを示した。欧州各国が公的資金注入などで金融界全体が崩れるのを防がないと、世界は第2のリーマン・ショックに直面しかねない。

 ギリシャ危機が欧州全体の金融問題になっている理由は、ギリシャ国債を大量に持つのが、欧州の金融機関だからだ。35億ユーロ(約3600億円)あるデクシアだけではない。フランスのBNPパリバは50億ユーロ、ソシエテ・ジェネラルは27億ユーロにのぼり、ドイツの銀行でも目立つ。市場には元本が半分しか返ってこないとの見方がある。

 不安に拍車がかかるのは、ポルトガル、イタリア、スペインなど財政問題を抱える他国への不安があるからだ。危ない銀行とは取引しないとお互いに考えれば、経済の血液であるお金が回らず、企業への貸し出しにも不調をきたす。



 危機を封じ込めるには、銀行の財務内容を厳しく見直し、資本を増強するしかない。自力でできない銀行にはためらうことなく公的資金を投入する。

 必要なのは協調行動だ。もし欧州の足並みが乱れ、どの銀行が助けられるか分からないと市場が疑い出せば、08年秋のリーマン・ショックのような大混乱に陥る。

(ロンドン=有田哲文)
by kuroki_kazuya | 2011-10-10 04:09 | 財政 | Comments(0)