第一原発廃炉までに30年超 原子力委、初の工程案
2011年 10月 29日
原子力委、初の工程案
朝日
2011年10月29日00時17分より一部
原子力委員会は28日、
東京電力福島第一原発を解体する廃炉の道筋を
示した報告書案を明らかにした。
国が廃炉の工程を示したのは初めて。
燃料プール内の燃料は2014年ごろ、
原子炉内の溶けた燃料は21年ごろから取り出し作業を始める。
原子炉から建屋まで解体する廃炉作業が完了するのに30年以上かかる
との見通しを示した。
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事故を起こした1~4号機には、核燃料が原子炉内に1496体、燃料プールに3108体入っている。今回の震災時に運転中だった1~3号機は、燃料が溶けて圧力容器の底に落ち、一部は外側の格納容器に漏れたとみられている。
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1、3、4号機は原子炉建屋が水素爆発で吹き飛び、使用済み燃料を取り出すクレーンが壊れて使えない。このため新たにクレーンを取り付けて14年ごろから取り出す。
ただし、原子炉や燃料の破損状況は不明なままで今回の報告書案は作られた。今後、想定外の事態はあり得る。作業完了は41年以降、いつごろまでかかるかわからない。
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取り出した燃料などの廃棄物の処分や、
廃炉にかかる費用について、
報告書案は触れていない。
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