関西地方は原発ゼロでも真夏に電力不足は起こらないみんな安心して!!<上> 緊急寄稿 広瀬隆
2012年 04月 22日
関西地方は原発ゼロでも
真夏に電力不足は起こらない
みんな安心して!!<上>
(週刊朝日2012.4.27号
緊急寄稿 広瀬隆)
昨年、私は
週刊朝日の連載誌上で、
日本の電力会社すべて、
原発ゼロでも電力不足にならない
ことを実証したが、
おかしなことに、今年に入ってから、
福井県の大飯原発を
再稼働させようと目論む関西電力
(関電)が、
「2012年夏に2010年並みの猛暑であれば、
原発ゼロの場合に25%の電力不足が起こる」
と主張して、
これをいい加減な経済関連記者が引用して、
電力不足を煽(あお)り立ててきた。
そのため、関西地方の企業は、
「電力不足では節電に追いまくられて、
企業が成り立たない。国外脱出も難しい。
原発は危険で信用ならないが、
背に腹は代えられない。
原発を少し動かしてもらおうか」
といった間違った方向に誘導されてきた。
また一般消費者でも、
似たような気分に追い込まれる人さえいる。
しかしこの数字は、関電が流してきたデマである。
原発資産を守りたいがために、
関電は無理やり
夏の電力不足予測を作り出している。
その嘘にだまされてはいけない。
そもそも25%の電力不足という
デマを飛ばしてきた関電の化けの皮がはがれて、
3月12日に関電が出した
「第2回大阪府市エネルギー戦略会議ご説明資料」では
13.9%不足に激減した。
このように数字が減るのを見るだけで
関電が詐欺師であることは明確だ。
この計算には、
真夏の最大電力需要の規定にその詐欺の手口が潜んでいた。
昨年夏に関電が想定した最大電力需要は、
3037万キロワット(kW)であった。
しかしこの数字は、
関西でも気温が42度を越えるというトテツモナイ嘘を元に
はじき出された数字であって、
実際に、関電管内での2011年夏の最大電力需要は、
大阪市で35.6度となった
8月9日の2784万kWでしかなかった。
3037−2784=253万kWも
過大に電力需要を見積もって、
消費者に脅しをかけてきたのだ。
関電が再稼働しようとしている大飯原発3、4号機は、
118万kW×2基=236万kWなのだから、
どれほど悪質な最大電力需要の想定を
してきたかが分かる。
そして今年の25%電力不足というデマは、
昨年よりひどい大嘘の
最大電力需要3138万kWという、
あり得ない想定をして、
電力不足を煽った結果であった。
なぜなら一昨年の猛暑でさえ、
8月19日午後3時に記録した
3095万kWであった。
加えてこれは偏西風の蛇行による
数十年に一度の異常気象が原因であった。
そこで関西地方の自治体と企業から大きな批判を受けて、
今夏は昨年の最大需要2784万kWを
想定することになったために、
25%電力不足が一気に13.9%不足に落ちたわけである。
だが、4月10日に関電が出した
「第5回大阪府市エネルギー戦略会議ご説明資料」では、
去年並みの電力使用量であれば
7.6%の不足であるとしている。
つまり13.9%不足からさらに減少した。
数字がコロコロ変わること自体がおかしいのだ。
次のトリックは
動かせる火力発電所を
関電が動かさないところにある。
7.6%不足の計算で、
関電は火力を1472万kWとしているが、
多奈川第二1、2号機と、
宮津エネルギー研究所1、2号機の火力、
合わせて195万kWを長期休止中として整備をしない。
・・・・・(次号に<下>を載せます)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1429】
2012年4月21日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「関西地方は原発ゼロでも
真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<上>
(週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
より転載
真夏に電力不足は起こらない
みんな安心して!!<上>
(週刊朝日2012.4.27号
緊急寄稿 広瀬隆)
昨年、私は
週刊朝日の連載誌上で、
日本の電力会社すべて、
原発ゼロでも電力不足にならない
ことを実証したが、
おかしなことに、今年に入ってから、
福井県の大飯原発を
再稼働させようと目論む関西電力
(関電)が、
「2012年夏に2010年並みの猛暑であれば、
原発ゼロの場合に25%の電力不足が起こる」
と主張して、
これをいい加減な経済関連記者が引用して、
電力不足を煽(あお)り立ててきた。
そのため、関西地方の企業は、
「電力不足では節電に追いまくられて、
企業が成り立たない。国外脱出も難しい。
原発は危険で信用ならないが、
背に腹は代えられない。
原発を少し動かしてもらおうか」
といった間違った方向に誘導されてきた。
また一般消費者でも、
似たような気分に追い込まれる人さえいる。
しかしこの数字は、関電が流してきたデマである。
原発資産を守りたいがために、
関電は無理やり
夏の電力不足予測を作り出している。
その嘘にだまされてはいけない。
そもそも25%の電力不足という
デマを飛ばしてきた関電の化けの皮がはがれて、
3月12日に関電が出した
「第2回大阪府市エネルギー戦略会議ご説明資料」では
13.9%不足に激減した。
このように数字が減るのを見るだけで
関電が詐欺師であることは明確だ。
この計算には、
真夏の最大電力需要の規定にその詐欺の手口が潜んでいた。
昨年夏に関電が想定した最大電力需要は、
3037万キロワット(kW)であった。
しかしこの数字は、
関西でも気温が42度を越えるというトテツモナイ嘘を元に
はじき出された数字であって、
実際に、関電管内での2011年夏の最大電力需要は、
大阪市で35.6度となった
8月9日の2784万kWでしかなかった。
3037−2784=253万kWも
過大に電力需要を見積もって、
消費者に脅しをかけてきたのだ。
関電が再稼働しようとしている大飯原発3、4号機は、
118万kW×2基=236万kWなのだから、
どれほど悪質な最大電力需要の想定を
してきたかが分かる。
そして今年の25%電力不足というデマは、
昨年よりひどい大嘘の
最大電力需要3138万kWという、
あり得ない想定をして、
電力不足を煽った結果であった。
なぜなら一昨年の猛暑でさえ、
8月19日午後3時に記録した
3095万kWであった。
加えてこれは偏西風の蛇行による
数十年に一度の異常気象が原因であった。
そこで関西地方の自治体と企業から大きな批判を受けて、
今夏は昨年の最大需要2784万kWを
想定することになったために、
25%電力不足が一気に13.9%不足に落ちたわけである。
だが、4月10日に関電が出した
「第5回大阪府市エネルギー戦略会議ご説明資料」では、
去年並みの電力使用量であれば
7.6%の不足であるとしている。
つまり13.9%不足からさらに減少した。
数字がコロコロ変わること自体がおかしいのだ。
次のトリックは
動かせる火力発電所を
関電が動かさないところにある。
7.6%不足の計算で、
関電は火力を1472万kWとしているが、
多奈川第二1、2号機と、
宮津エネルギー研究所1、2号機の火力、
合わせて195万kWを長期休止中として整備をしない。
・・・・・(次号に<下>を載せます)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1429】
2012年4月21日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.「関西地方は原発ゼロでも
真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<上>
(週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
より転載
by kuroki_kazuya
| 2012-04-22 05:18
| 九電労組