スキーにはまっています。


by 幸田 晋

高速「増殖」炉のウソを暴く 〈前半〉 −ウソつきはコソ泥の入口。大ウソつきは核戦争の入口−

高速「増殖」炉のウソを暴く

〈前半〉


−ウソつきはコソ泥の入口。
大ウソつきは核戦争の入口−


(核開発に反対する会 槌田敦)



たんぽぽ舎です。【TMM:No1680】
2012年12月4日(火)その2
午後 10:43より転載


高速「増殖」炉のウソを暴く 〈前半〉
 │ −ウソつきはコソ泥の入口。大ウソつきは核戦争の入口−
 └────(核開発に反対する会 槌田敦)

本年は日程の関係で集会に参加できないので、
メッセイジを送らせていただきます。
 
これまで、私は
「高速増殖炉(ニセもんじゅ)は増殖できない」
(【昨年集会用資料】参照※)と話してきた。

正常に運転できたとして、
増殖が始まるのは16年後である。

そして、
40年たっても9%しか増殖できない。

倍増などとんでもない。


これは、簡単に計算できることなのだが、
残念なことに隠されてきた。

私自身もこれに気が付くのが遅れた。

そして気づき訴えても、
福島事故の蔭に隠れて議論にならない。

昨年の場合、
時間がないという理由で、
この集会で話すこともできなかった。

 
ところで、
事故を起こしたニセもんじゅの修理は絶望的である。

推進側でも「もんじゅ廃止」が公然と議論されている。

それなのになぜ無駄な電気代を払って、
冷却材ナトリウムを暖め続けるのか。

それは「高速増殖炉開発」が止まると、
関連分野を含め、
国から得られる巨額の金の流れが止まる。

その結果は、これにたかる人達の収入が得られなくなる。

ごく単純な話である。



ニセもんじゅは、

年間238キロの
高性能の軍用プルト(濃縮率98%)を
生産する計画だった。



これを使用すれば、
年間100発程度の小型原爆が作れる筈だった。

推進派にとっては、
10年も経てば
中国を超える核大国になれるという
夢があった。


ニセもんじゅはもはや使えないが、

第二高速増殖炉の建設ができるまで、
その「つなぎ」として
ニセもんじゅから得られる収入を維持し、

核開発に従事する人員を養い続けようとしている。



−−−−−・−−−−−・−−−−−


※【昨年集会用資料】
◆高速増殖炉(ニセもんじゅ)は増殖できない
 (2011年12月3日 槌田敦)



【ニセもんじゅを支える唯一の根拠は増殖】 

文殊菩薩を騙(かた)る
ニセもんじゅは、

ナトリウム漏れ事故(1995年)以来
16年間「生ける屍」である。

ニセもんじゅを生き返らせる方法は、

何ひとつ提案できないのに、

毎年150〜180億円もの費用を
「生命装置」に投入して
「血液ナトリウム」を暖めて循環させている。

なぜ、このような無駄なことをするのか。

その唯一の根拠は、
呪文「発電しながら燃料のプルトニウムを増やす原子炉」だからである。

 
これまで、情けないことに、
反対派はこの呪文を許してきた。

ここに、この呪文がインチキであることを証明する。

今後は、「ニセもんじゅは増殖できない」

を正面に掲げ、
生命装置を外させてニセもんじゅを安楽死させよう。


(次号につづく)

by kuroki_kazuya | 2012-12-05 05:22 | 軍事