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by 幸田 晋

<福島原発作業員>手足被ばく測定せず…事故後2~3カ月

<福島原発作業員>
手足被ばく測定せず…
事故後2~3カ月


毎日新聞
1月4日(金)2時30分配信より一部

東京電力福島第1原発
事故後2~3カ月、

足元のがれきなどが
高線量なのに

胸部だけで
放射線測定し作業していたことが、

元東電社員らの
証言で分かった。


手足の被ばくは「末端部被ばく」、

頭などの被ばくが
胸より多ければ「不均等被ばく」と呼ばれ、

その場合は
胸とは別に手足などへも
線量計装着が法令で定められている。

東電は
「当初は胸部での測定で
全身の線量管理はできていた」とするが、

専門家は疑問視し、
将来健康被害が生じた場合に備え、

手足などの
被ばく線量を早急に
推計すべきだとしている。



 ◇東電「胸部での測定で線量管理」

 同原発で放射線管理を担当していた東電社員(当時)の男性は、事故直後の電源復旧作業の際、1号機の原子炉建屋近くで水たまりに何度か足を突っ込んだ。革製安全靴と靴下は浸水。周辺の線量は毎時10~20ミリシーベルトだったが、足元には直接測ると100ミリシーベルト超のがれきもあった。建屋周辺では連日、数百人が作業に当たっていた。

 作業時に手元や足元の線量が高い場合は本来、「リングバッジ」と呼ばれる線量計を手足の指などに装着するが、この時は、各種放射線のうち透過能力の高いガンマ線を測定するAPD(警報付き線量計)を胸部に着けていただけ。男性は「足指のしびれが数カ月続いたが、不衛生な環境のせいだと思い病院に行かなかった」と話す。

 別の放射線管理員の会社員男性も「高線量のがれきを手で処理しても、指先や目の水晶体の被ばく測定などはしていなかった。手と胸の数十センチの差で何倍も線量が違うこともある」と指摘。「(細胞破壊力が強い)ベータ線を圧倒的に出す核種もあるのに、ガンマ線用の胸部のAPDだけでは評価できないケースもある」と明かす。

 事故から2~3カ月後にはリングバッジが行き渡ったが、元東電社員の男性は「そんなに(手足の被ばくが多い)危ない作業をしていたのか」と同僚と心配しあったという。

 






・・・・(中略)






 ◇末端部被ばく・不均等被ばく◇

 末端部被ばくは、胴体より手足が多くの放射線量を受けること。不均等被ばくは、胴体のうち基本部位の胸部より頭部や腹部が多くの放射線量を受けること。原発の放射線管理区域では通常、胸部に線量計を着けて全身被ばく線量を測るが、末端部被ばくや不均等被ばくがある場合は、別の部位にも線量計を着けて局所被ばく線量を測定するよう電離放射線障害防止規則で定められている。
by kuroki_kazuya | 2013-01-04 04:55 | 九電労組