関電、値上げ逆風下で「病院新装」 消費者の理解を得られるか
2013年 04月 02日
関電、
値上げ逆風下で
「病院新装」
消費者の理解を得られるか
産経新聞
3月30日(土)18時0分配信より一部
関西電力が運営する
関西電力病院(大阪市福島区)が
建て替え工事を終え、
「新関西電力病院」として
5月7日に開業する。
経営悪化を受け、
関電は
5月1日に
家庭向け料金平均9・7%程度の値上げを
実施する見通しだが、
電力利用者に
多大な負担を強いる中での
新病院開業は、
当然のように厳しい視線が向けられる。
関電は「地域貢献」を運営の目的に掲げるが、
値上げの逆風の中で軌道に乗せることはできるのだろうか。
関電病院のように、企業が運営する病院は
「企業立病院」と呼ばれる。
もともとは従業員の福利厚生を目的に誕生し、
多くは一般住民も利用できるようになっている。
東京電力病院(東京都新宿区)は
東電社員と家族、OBに受診を限定していることで
非難を浴び、
売却計画が進んでいるが、
関電病院は一般開放されている。
関電は
新病院の総工費を
明らかにせず、
病院の収支状況も
「病院単体での回答は差し控える」
としているが、
平成24年度の1日あたりの通院患者は844人。
病床利用率は86・8%と
比較的高く、
黒字化の目安とされる80%は超えている。
関電関係者は
「東電病院と比べれば、明らかに存在価値は高い」と胸を張る。
とはいえ、
開業が電気料金値上げの直後になるため、
電力消費者側の目は相当に厳しくなりそうだ。
大阪市福島区に住む
40代の自営業の女性は病院を見上げてつぶやいた。
「電気料金を値上げしておいて、なんで立派な建物を建てるの?!」。
関電病院はもともと関電健康保険組合の病院として、昭和28(1953)年に設立。30年から関電が運営し、42年に現在地に移転した。新病院は現病院が老朽化したため、平成22年3月11日から建設がスタートし、今年3月完成した。
地下2階、地上18階建てで、
延べ床面積を約3万7千平方メートルと
現病院の約2万2千平方メートルから拡大。
病床数は現病院と同じ400床だが、
手術室を6室から8室、
個室の病床数も89床から140床に増床。
回復期の患者の機能改善を目指す
「回復期リハビリテーション病棟」も新設する。
診療科は内科、外科など28科で、
がん、心臓病など四大疾病が重点診療分野。
医師、看護師ら計650人近い職員が勤務。
施設、スタッフとも充実している。
ただ、問題になりそうなのは関電の経営悪化だ。原発停止と火力燃料費の増大で、平成25年3月期連結決算の最終損益は過去最大の2650億円の赤字となる見通しだ。
・・・・(後略)
値上げ逆風下で
「病院新装」
消費者の理解を得られるか
産経新聞
3月30日(土)18時0分配信より一部
関西電力が運営する
関西電力病院(大阪市福島区)が
建て替え工事を終え、
「新関西電力病院」として
5月7日に開業する。
経営悪化を受け、
関電は
5月1日に
家庭向け料金平均9・7%程度の値上げを
実施する見通しだが、
電力利用者に
多大な負担を強いる中での
新病院開業は、
当然のように厳しい視線が向けられる。
関電は「地域貢献」を運営の目的に掲げるが、
値上げの逆風の中で軌道に乗せることはできるのだろうか。
関電病院のように、企業が運営する病院は
「企業立病院」と呼ばれる。
もともとは従業員の福利厚生を目的に誕生し、
多くは一般住民も利用できるようになっている。
東京電力病院(東京都新宿区)は
東電社員と家族、OBに受診を限定していることで
非難を浴び、
売却計画が進んでいるが、
関電病院は一般開放されている。
関電は
新病院の総工費を
明らかにせず、
病院の収支状況も
「病院単体での回答は差し控える」
としているが、
平成24年度の1日あたりの通院患者は844人。
病床利用率は86・8%と
比較的高く、
黒字化の目安とされる80%は超えている。
関電関係者は
「東電病院と比べれば、明らかに存在価値は高い」と胸を張る。
とはいえ、
開業が電気料金値上げの直後になるため、
電力消費者側の目は相当に厳しくなりそうだ。
大阪市福島区に住む
40代の自営業の女性は病院を見上げてつぶやいた。
「電気料金を値上げしておいて、なんで立派な建物を建てるの?!」。
関電病院はもともと関電健康保険組合の病院として、昭和28(1953)年に設立。30年から関電が運営し、42年に現在地に移転した。新病院は現病院が老朽化したため、平成22年3月11日から建設がスタートし、今年3月完成した。
地下2階、地上18階建てで、
延べ床面積を約3万7千平方メートルと
現病院の約2万2千平方メートルから拡大。
病床数は現病院と同じ400床だが、
手術室を6室から8室、
個室の病床数も89床から140床に増床。
回復期の患者の機能改善を目指す
「回復期リハビリテーション病棟」も新設する。
診療科は内科、外科など28科で、
がん、心臓病など四大疾病が重点診療分野。
医師、看護師ら計650人近い職員が勤務。
施設、スタッフとも充実している。
ただ、問題になりそうなのは関電の経営悪化だ。原発停止と火力燃料費の増大で、平成25年3月期連結決算の最終損益は過去最大の2650億円の赤字となる見通しだ。
・・・・(後略)
by kuroki_kazuya
| 2013-04-02 04:55
| 九電労組