火力や原発の「蒸気タービン」トラブル続き 製造元日立の信用力も揺らぐ
2013年 07月 07日
火力や原発の
「蒸気タービン」トラブル続き
製造元日立の
信用力も揺らぐ
J-CASTニュース
7月6日(土)13時0分配信より一部
日立製作所が製造した
火力発電所や
原子力発電所の
低圧蒸気タービンが
相次いでトラブルに
見舞われている。
2013年4月に、
中部電力上越火力発電所1号機の
蒸気タービンのブレード(羽根)が
1枚折れたトラブルは
設置工事を終えて
5月に運転を再開しているが、
立て続けのトラブルに
信頼力も揺らぎつつあるようだ。
■タービンの羽根「折れるようなものではない」
低圧蒸気タービンは、火力や原子力発電所に使われている。
ボイラーから発生した蒸気を受けとめて羽根で送り込み、
発電機を回して電力を生み出す、いわば発電所の心臓といえる部分。
蒸気などを受けるため、
巨大な回転体に取り付けた無数の羽根は1枚1枚、
金属を削り出してつくる。
羽根は取り付ける角度を一定にしないと
高速回転したときに不具合が起きかねない。
そのため、蒸気タービンは作業員が
手作業で慎重に調整する熟練の技が必要、とされる。
発電所では、蒸気タービンの羽根が折れたり損傷したりすると、一定の設定でアラームが鳴る仕組みになっている。ただ、ある電力関係者は「羽根が老朽化するなどでひび割れることはあるが、折れることはないと考えている」と話す。
ところが、中部電力の上越火力発電所1号機は2012年7月に稼働して、そのわずか2か月後に1枚の羽根が折れ、その半年後の13年4月に2度目のトラブルを起こした。そのときも、羽根が1枚折れた。
しかも、この火力発電所は液化天然ガス(LNG)による最新鋭の発電システムのはずだったのだ。
・・・・(中略)
「損傷原因は現在、究明中」
直近でトラブルが起きた中部電力・上越火力発電所は、
「応急処置」を施して2013年5月30日に運転再開。
折れた蒸気タービンの羽根を取りはずし、
「圧力プレート」を設置して運転することにした。
ただ、電力需給がひっ迫する夏本番を前に、本来の出力は出せないでいる。
中部電力によると、
トラブルの原因は「現在も検証中」という。
「はずした動翼(羽根)を(日立に)持ち込んで調査している」と話す。
原因については、日立も「現在、究明中で、推測を含めお話しかねます」と繰り返した。
日立は2006年にも、
中部電力・浜岡原発5号機、
北陸電力・志賀原発2号機と
立て続けにタービン損傷を発生。
それに伴い中部電力と北陸電力から
損害賠償請求訴訟を起こされている。
中部電力とは、
11年10月に和解が成立。
日立が90億円を支払った。
また、
12年2月には北陸電力と和解が成立。
日立が60億円を支払っている。
「蒸気タービン」トラブル続き
製造元日立の
信用力も揺らぐ
J-CASTニュース
7月6日(土)13時0分配信より一部
日立製作所が製造した
火力発電所や
原子力発電所の
低圧蒸気タービンが
相次いでトラブルに
見舞われている。
2013年4月に、
中部電力上越火力発電所1号機の
蒸気タービンのブレード(羽根)が
1枚折れたトラブルは
設置工事を終えて
5月に運転を再開しているが、
立て続けのトラブルに
信頼力も揺らぎつつあるようだ。
■タービンの羽根「折れるようなものではない」
低圧蒸気タービンは、火力や原子力発電所に使われている。
ボイラーから発生した蒸気を受けとめて羽根で送り込み、
発電機を回して電力を生み出す、いわば発電所の心臓といえる部分。
蒸気などを受けるため、
巨大な回転体に取り付けた無数の羽根は1枚1枚、
金属を削り出してつくる。
羽根は取り付ける角度を一定にしないと
高速回転したときに不具合が起きかねない。
そのため、蒸気タービンは作業員が
手作業で慎重に調整する熟練の技が必要、とされる。
発電所では、蒸気タービンの羽根が折れたり損傷したりすると、一定の設定でアラームが鳴る仕組みになっている。ただ、ある電力関係者は「羽根が老朽化するなどでひび割れることはあるが、折れることはないと考えている」と話す。
ところが、中部電力の上越火力発電所1号機は2012年7月に稼働して、そのわずか2か月後に1枚の羽根が折れ、その半年後の13年4月に2度目のトラブルを起こした。そのときも、羽根が1枚折れた。
しかも、この火力発電所は液化天然ガス(LNG)による最新鋭の発電システムのはずだったのだ。
・・・・(中略)
「損傷原因は現在、究明中」
直近でトラブルが起きた中部電力・上越火力発電所は、
「応急処置」を施して2013年5月30日に運転再開。
折れた蒸気タービンの羽根を取りはずし、
「圧力プレート」を設置して運転することにした。
ただ、電力需給がひっ迫する夏本番を前に、本来の出力は出せないでいる。
中部電力によると、
トラブルの原因は「現在も検証中」という。
「はずした動翼(羽根)を(日立に)持ち込んで調査している」と話す。
原因については、日立も「現在、究明中で、推測を含めお話しかねます」と繰り返した。
日立は2006年にも、
中部電力・浜岡原発5号機、
北陸電力・志賀原発2号機と
立て続けにタービン損傷を発生。
それに伴い中部電力と北陸電力から
損害賠償請求訴訟を起こされている。
中部電力とは、
11年10月に和解が成立。
日立が90億円を支払った。
また、
12年2月には北陸電力と和解が成立。
日立が60億円を支払っている。
by kuroki_kazuya
| 2013-07-07 06:32
| 九電労組