麻生氏「ナチス発言」、揺れる大手新聞報道 最初は問題視せず、後から大きく取り上げる
2013年 08月 04日
揺れる大手新聞報道
最初は問題視せず、
後から大きく取り上げる
J-CASTニュース
8月2日(金)19時55分配信より一部
麻生太郎副総理の「ナチス発言」をめぐる騒ぎが止まない。
2013年8月1日、発言は撤回されたものの、
以後も国内、さらには海外メディアなどからも
非難が殺到している。
一方で橋下徹・大阪市長など、
「全体の文脈を通して読めば、それほど問題発言ではない」という指摘も出始めた。
また騒動の影で、
第一報を伝えた
新聞記事の「ナチス」見出しが、
いつの間にか訂正されるなど、
マスコミの「揺れ」も目立つ。
■読売新聞の記事の見出しが訂正される
麻生副総理は2013年7月29日、
民間シンクタンク「国家基本問題研究所」主催の講演会に出席、
その中で憲法改正について「ナチスに学べ」などと発言した――
とされている。
一方でこの講演会の模様は、
30日の時点で
毎日新聞を除く
主要各紙(ウェブ版含む)が
そろって報じたものの、
朝日新聞、産経新聞では
「ナチス」の部分は問題視しなかったのか、
記事では一切触れていなかった。
対して読売新聞および共同通信は
「ナチス発言」を大きく取り上げ、
「ナチスの手口学んだら…
憲法改正で麻生氏講演」
(読売新聞ウェブ版、30日配信)
などと報じ、騒動の引き金を引いた。その後、各社はこれを後追いする形で発言を報道、海外メディアも巻き込んでの「総攻撃」を浴びる羽目になった。
特にユダヤ人人権団体などが批判を始めると、各紙は大々的に「麻生叩き」に出た形だ。
ところが、
騒動が広がった31日深夜ごろ、
いち早く発言を報じた
読売新聞の上記記事の見出しが訂正されていた。
8月2日現在、
問題の記事にアクセスすると、
改憲「狂騒、狂乱の中で決めるな」…
麻生副総理
と、「ナチス」を外した見出しとなっている。
記事の内容には大きな変更はないようだが、
これはどうしたことだろうか。
これについて公式のアナウンスはなく、
J-CASTニュースの取材に対しても、
「個別の記事に関する取材活動や編集についてのご質問には、従来お答えしていません」
(読売新聞グループ本社広報部)とだけ回答した。
こうした報道の「ぶれ」に、
ネット上では辛辣な声も少なくない。
「しかし慰安婦問題と言い、
麻生のナチス発言と言い『海外の批判がないと対応が鈍い』日本マスコミには呆れる」
「呆れた 煽れるだけ煽ったタイトルつけて国際問題化って きっちり責任とれよな」
・・・・(後略)