汚染水の保管は限界…喫緊課題に 世界の稼働原発427基、日本に望まれるノウハウ
2013年 08月 11日
汚染水の保管は限界…
喫緊課題に
世界の稼働原発427基、
日本に望まれるノウハウ
SankeiBiz
8月10日(土)8時15分配信より一部
東京電力福島第1原発の
汚染水問題で、
政府は国費を投入し、
対策を進めることを決めた。
1日当たり300トンも
流出する汚染水(東電推計)の処理は、
喫緊の課題だ。
そこで、
水問題の専門家で
国連テクニカルアドバイザーも務める
吉村和就グローバルウォータ・ジャパン代表に
寄稿してもらった。
◆地下水脈層上の原発
福島第1原発は、
阿武隈山系の河岸段丘地帯に位置し、
緩い傾斜のある丘陵に立つ。
丘陵は標高35メートルから27メートルまでは
柔らかい土質で、
標高27メートルから10メートルの間は
常に地下水が湧出する含水層だ。
現在の福島原発は、
地下水脈の上に建設されたのだ。
東電の発表によると、
地下水は山側から海側に向かって流れ、
その一部が建屋地下に流入している。
私の予測では
地下水源は2つ挙げられる。
一つは阿武隈山系にある標高35メートルの
山林を含む敷地の下部透水層に蓄積された保有水で、
約5000万トンから1億トンと推定される。
二つ目は
降雨から補給される地下水で、
水量は年間
約250万~500万トンだろう。
東電は建屋に流入している地下水は
1日400~500立方メートル
(実測値に基づく想定)としているが、
建屋周辺には
同1000立方メートル以上の地下水が
流入しているものと思われる。
現在、
建屋周辺に揚水井(12カ所)が設置されているが、
地下水位の低下は
揚水井の近傍だけで、
建屋への地下水流入は減っていない。
建屋地下には
毎日400トンの地下水が流入し、
汚染水の保管は限界に近づきつつある。
・・・・(後略)
喫緊課題に
世界の稼働原発427基、
日本に望まれるノウハウ
SankeiBiz
8月10日(土)8時15分配信より一部
東京電力福島第1原発の
汚染水問題で、
政府は国費を投入し、
対策を進めることを決めた。
1日当たり300トンも
流出する汚染水(東電推計)の処理は、
喫緊の課題だ。
そこで、
水問題の専門家で
国連テクニカルアドバイザーも務める
吉村和就グローバルウォータ・ジャパン代表に
寄稿してもらった。
◆地下水脈層上の原発
福島第1原発は、
阿武隈山系の河岸段丘地帯に位置し、
緩い傾斜のある丘陵に立つ。
丘陵は標高35メートルから27メートルまでは
柔らかい土質で、
標高27メートルから10メートルの間は
常に地下水が湧出する含水層だ。
現在の福島原発は、
地下水脈の上に建設されたのだ。
東電の発表によると、
地下水は山側から海側に向かって流れ、
その一部が建屋地下に流入している。
私の予測では
地下水源は2つ挙げられる。
一つは阿武隈山系にある標高35メートルの
山林を含む敷地の下部透水層に蓄積された保有水で、
約5000万トンから1億トンと推定される。
二つ目は
降雨から補給される地下水で、
水量は年間
約250万~500万トンだろう。
東電は建屋に流入している地下水は
1日400~500立方メートル
(実測値に基づく想定)としているが、
建屋周辺には
同1000立方メートル以上の地下水が
流入しているものと思われる。
現在、
建屋周辺に揚水井(12カ所)が設置されているが、
地下水位の低下は
揚水井の近傍だけで、
建屋への地下水流入は減っていない。
建屋地下には
毎日400トンの地下水が流入し、
汚染水の保管は限界に近づきつつある。
・・・・(後略)
by kuroki_kazuya
| 2013-08-11 06:47
| 核 原子力