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by 幸田 晋

世界最大の投資ファンド 「年金資産120兆」をどう使う?

世界最大の
投資ファンド
「年金資産120兆」
をどう使う?


WEDGE
8月14日(水)12時22分配信より一部

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、
120兆円の資産を有する
世界最大の投資ファンド。

しかし、インフレ期待が高まる中でも、
デフレマインドから脱却できない。
インフレになれば
連動して年金受給額も増えるので、
おカネが不足することになる。
巨大ファンドが運用姿勢を見直すことが、
日本経済の再興には不可欠だ。







・・・・(中略)





 
実は、
アベノミクスの3本目の矢である
成長戦略「日本再興戦略」に、
こんな一文が盛り込まれた。

 
「公的・準公的資金について、
各資金の規模・性格を踏まえ、
運用(分散投資の促進等)、
リスク管理体制等のガバナンス、
株式への長期投資における
リターン向上のための方策等に係る
横断的な課題について、
有識者会議において検討を進め、提言を得る」

 
明記はされていないが、
ここで想定されているのは
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の見直しである。


GPIFは3月末で
120兆4653億円の資産を運用する、
規模では世界最大の投資ファンドだ。

ところが全体の60%を
日本国債など国内債券に回しており、
国内株式にはわずか13%しか投資されていない。

日本が成長するという
前提に立った資産構成になっていない、
とも言える。


アベノミクスは成長戦略で、
この年金資産を有効活用し、
経済の成長につなげれば、
年金受給者に大きくプラスになる、
という発想を取り入れようとしたのである。







・・・・(途中略)






現在、日本のベンチャー・キャピタル(VC)の市場規模は
およそ1兆円と言われる。
仮にGPIFの資産の1%が振り向けられるだけで、
規模が2倍になる。

米国では
インフラファンドやVC、再生ファンドなどへの
投資資金の流入額の半分は
年金基金の資金だという。
巨額の資産を抱えて国債に投資しているのでは、宝の持ち腐れだ。

 
ところが、これに真っ向から反対したのが年金制度を運用する厚生労働省だった。
「積立金の運用は、専ら被保険者のために、長期的な観点から、安全かつ効率的に行う」
という厚生年金保険法や国民年金法の規定から、
“高リスク”のベンチャー投資に年金資金は回せない、というのだ。





・・・・(途中略)




 
実は、GPIFの見直し問題は
政治を舞台に長い間、議論されてきた問題だ。

08年には
経済財政諮問会議のグローバル化改革専門調査会が
組織の独立性や専門性、透明性を確保するよう求める内容を報告書に盛り込んだ。

運用を担う専門性の高い内外の金融人材を活用する仕組みづくりを求めたのである。

その後、民主党政権下でも、
厚労省に「GPIFの運営の在り方に関する検討会」などが置かれ議論された。
民主党は行政刷新会議で、独立行政法人改革を進め、
GPIFについては、独法ではなく固有の法律に基づいた法人に改組する方針が閣議決定された。
それが再度の政権交代によって、凍結されている。

 
安倍内閣が閣議決定した「日本再興戦略」では、
「有識者会議において検討を進め、提言を得る」とされているが、
「本年秋までに結論」という期限が付いている。

そこでどんな方針が示されるかは、
今後の日本経済に大きな影響を与える。

デフレから緩やかなインフレへと経済の前提を変え、
巨大ファンドが運用姿勢を見直すことが、
日本経済の再興には不可欠だろう。
by kuroki_kazuya | 2013-08-16 06:48 | 学ぶ | Comments(0)