スキーにはまっています。


by 幸田 晋

「はだしのゲン」閉架問題の底流に要注意。

「はだしのゲン」
閉架問題の
底流に

要注意。


ここでトヨさん出番です!
2013-08-27 08:42 より転載


世界で初めて広島に投下された
原子爆弾により、
6歳で被爆し
この世の地獄を見た
中沢啓治さん
(2012年12月19日肺癌で死去・73歳)が、

強烈な恐怖と苦悩を画いた
自伝的なマンガ「はだしのゲン」は、

核兵器の非道さと
戦争の悲惨さを訴え、

平和の尊さ大切さを
的確に伝える教材でもある。


松江市の教育委員会が、
市立小・中学校に閲覧制限を求めた「事件」は、

一気に「社会問題」となった。


歴史認識を理由にして
「ゲンを学校図書館に置かないよう求める陳情」が、
市議会で「不採択」になったにもかかわらず、

当時の福島律子教育長が、
教育委員会に諮らず、
方針の報告も行わないまま、

再三にわたり
学校現場に指示していた「非常識」が
表面化した。


世間の常識による激しい反撃に依って、
島根市教育委員会の前教育長は、
「閲覧制限の要請が性急だった。

関係者の意見をもっと聴くべきだった」と弁明し、
結果的には「撤回」になったが、

私には、
反省の認識は全く伝わって来ない。


決して「本源的な問題は解決していない」と思うからである。

この種の問題は、時の権力に迎合し、
おもねる自己保身の意識との係わりで、
これまでも、これからも多発するであろう。


民主教育の憲法である
教育基本法を改訂したのは
第1次安倍内閣。

第2次安倍内閣は、
憲法「改悪」に執念を燃やし、

集団的自衛権行使の障壁だった
「内閣法制局長官」を
意中の人物(小松一郎氏)に替えて

「日本をとり戻す」?方向を
明確に示している。


維新の会の橋下代表による
「慰安婦必要論」は、
安倍政権への迎合ではなかったのか?。

教科書採択に係わるあちこちでのせめぎあいも
「歴史認識」の相違にある。

沖縄県の八重山でも、もめている。

隣国との摩擦が激化する事を承知の上で
3人の大臣が敢えて靖国参拝を行ったのは、
本当に信念なのか?。

振りかえって、
長崎市を注目してみたい。
「平和教育の原点論」、
「長崎の原爆読本隠し」、
「学習ノート問題」、「
学校選択制」、
「公的な幼児教育の軽視」などのほか、

「原爆語り部への8項目の注意」もあった。

市長が広島、長崎を見よ!と、
胸を張るのはまだまだ早過ぎる。

(長崎市議会議員・井原東洋一)
by kuroki_kazuya | 2013-08-28 06:55 | 学ぶ