スキーにはまっています。


by 幸田 晋

長崎市議会の右傾化を憂う。「はだしのゲン」になぞらえて。

長崎市議会の
右傾化を憂う。
「はだしのゲン」に
なぞらえて。


ここでトヨさん出番です!
2013-09-07 13:22より転載


松江市教育委員会の
「はだしのゲン」閉架貸出し制限が
社会問題になり、
松江市教委は、
教育委員の全員一致で撤回し、
以前の状態に戻した。


今になって、教育長や校長などから、
閉架貸出し制限に至った過程で、
相談はなく
前教育長福島律子氏の
独断を批判する
意見が相次いでいる。

しかし、
教育委員会の職員が
精読した結果の
前教育長決断であった筈なのに、

福島律子前教育長のコメントや、
事務局スタッフの
反省の弁は聞かないし、
本質的な問題は解決していない。


必ず、何処かで再発するだろう。

もともと閲覧制限を陳情したのは、
「在特会」だ。
「在日韓国人の特権を認めるな!」
と叫んでいる
「行動する右派」
(我が事務所に電話してきた在特会員に、
「行動右翼か?」と聞いたら釈明した)
の民族主義者集団で、
原発反対運動にも妨害している。

日本維新の会代表などは、
「マスコミの煽りに屈した」と批判し、
依然として
「子どもの教育上適切な図書ではない」と

10冊を超える
「はだしのゲン」の中から、
50数ヶ所の描写を切り取り、
一コマひとコマを批判し
作者中沢啓治の思想性にまで言及している。

長崎市議会議員の中にも、
「市長が、はだしのゲンを容認するのは、
天皇・国旗、君が代を尊重する姿勢(皇国史観)を
持たない中沢啓治と同じ思想なのか」
と繰り返し迫り、
失笑をかった。

市長の思想まで批判するのは僭越であり、
自分の国粋的思想に合わないから
断罪する様な言動は稚戯にも等しい。

田上市長も、馬場教育長も、
上手に的を外して挑発には乗らなかったが、

長崎市も過去にキズを持っている
事を忘れてはならない。

1977年の「原爆読本一斉撤去」、
1988年頃は「あじさいノート」でもめた。

底流に
「原爆を平和教育の原点にするか否かの対立」
があった。

最近でも
前教育長主導による学校選択制の強行、
そして、
教育行政の専横振りは看過できず、
幾つもの内部告発を受けた私は、
数回に亘って、
本会議質問により
正常化を求めたが、


そこには、沈黙を続ける校長会、
自浄能力を失った教育委員会の無残な姿があった。

また、原爆資料館の展示も、
常に皇国史観との闘いにさらされている。

平和を継承する語り部に、
行政が8項目の注文を付けたのは、
平成18年の事であった。

歴史認識の違い、
民族主義との闘いは、
今後、安倍反動政権のもとでは 、
更に繰り返し続く。

戦争責任が曖昧にされてきた
未熟な日本の民主主義の現実が、
長崎でも露呈している。

(長崎市議会議員・井原東洋一)

by kuroki_kazuya | 2013-09-08 06:55 | 記録 重要