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by 幸田 晋

第二次大戦の日本軍 国債発行で費用捻出し1700億円消費

第二次大戦の
日本軍 

国債発行で
費用捻出し
1700億円消費


NEWS ポストセブン 11月28日(木)16時5分配信より一部

【書評】『臨時軍事費特別会計 帝国日本を破滅させた魔性の制度』鈴木晟著/講談社/2100円

【評者】平山周吉(雑文家)

国家の事業で
一番のカネ喰い虫は
戦争である。


日露戦争の時に高橋是清が欧米を廻って必死にかき集めた戦費(外債)は八億円だった。

日本はおカネが続かなくなり、賠償金ゼロでポーツマス条約をロシアと結んだ。

そのことを思い出せば、

昭和十二年の支那事変勃発から敗戦までの八年間、
よくぞカネが続いたものだと感嘆するが、
そのカラクリを解明したのが本書である。


「臨時軍事費特別会計」という名の打出の小槌があった。

日清、日露、第一次大戦の時にも便利に使われたこの制度が、

昭和十二年九月に
議会をあっさりと通る。
条文はたったの二条。
戦争終了までを一会計年度とする、
というのが味噌である。


ドンブリ勘定で
どんどん金額は膨らみ、
決算は先延ばしにされ


大蔵省主計局が
査定しようにも軍事機密だからと
詳しい内容は開示されない。

国会も非常時ということで、
実質審議なしで、
五日ほどで通過してしまう。


使いに使った総額は
一千七百億円。

日銀の国債引受けで国債を発行し、
捻出したカネがその八割以上を占める。

戦時中のニュースや新聞を見ると
「国債を買ひませう」の広告がやたらと目立つ。
お国は金集めに血まなこだったのだ。

戦争は終わった。
溜まりに溜まった国債や借入金は
二千億円弱。

昭和十九年に賀屋興宣蔵相が
「国家が敗れましては、
国債の元利償還などは問題にもならない」
と答弁している。
その通りになるのである。



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2013-11-29 06:16 | 軍事