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by 幸田 晋

<張成沢氏粛清>「利権巡るあつれきで」韓国情報院が報告  など記事

<張成沢氏粛清>
「利権巡るあつれきで」
韓国情報院が報告


毎日新聞 12月23日(月)18時31分配信より一部

 【ソウル澤田克己】

韓国の情報機関、
国家情報院の
南在俊(ナム・ジェジュン)院長は
23日、
非公開の国会情報委員会に出席し、

北朝鮮で起きた
張成沢(チャン・ソンテク)氏粛清の
背景について

「権力闘争の過程での粛清ではなく、
利権を巡るあつれきが
飛び火したものだ」と報告した。


出席議員の話として、
聯合ニュースが報じた。

南院長は
「張氏が利権に介入したことで他の機関の不満が高まった」とし、
利権は主に石炭と関連したものだったと述べた。

さらに、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が
利権問題の改善を指示したものの
張氏が従わなかったため、

金第1書記に絶対忠誠であるべき体制への
背反だとして粛清されたという見方を示した。


・・・(後略)

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ナンバー2
処刑の裏には
金正恩の裏資金


dot. 12月23日(月)19時31分配信より一部

ナンバー2処刑の裏には「金正恩の裏資金」発覚の犯人探しがあった──。
「暴力的、かつ誇大妄想的独裁者」正恩氏は、またも核とミサイルに走るか。

* * *

処刑された張成澤(チャンソンテク)氏の手による
「エンマ帳」が、
どこかに隠されているとの噂がある。
 
金正恩(キムジョンウン)第1書記(30)の
叔父で正恩体制ナンバーツーと呼ばれていたのが一転、
「体制転覆を計画した国家反逆者」と断罪、
12月12日に処刑されたあの張氏のことである。
 
ロイヤルファミリーの一員として
約40年間、
金正日(キムジョンイル)、
金正恩父子の側近として
権力中枢にいた張氏。

その彼が、
北朝鮮中枢のからむ様々な謎や
事件の真相を
個人的につづった備忘録が
存在するというのだ。


本当に実在するなら、
正恩氏を筆頭に、
彼を手にかけた面々にとっては
何としても回収したい代物だろう。

「知りすぎた男」張氏は
外貨稼ぎ機関の責任者を長く務め、
金正恩時代では
正恩氏の「裏資金」を深く知る立場にいた。

逮捕わずか4日後に処刑したのも
「生かしておくと、
王朝のカネの問題が
いつ本人や部下の口から
飛び出すかわからない」
と恐れたためか──。


●第三経済委員会

北にとって外貨は
「体制維持の生命線」そのものだ。

自国通貨の朝鮮ウォンは国外で通用せず紙くず同然。

国内でさえ米ドルやユーロ、日本円、人民元がはるかに幅を利かせている。

「何をするにも外貨なしではやっていけないのが実情だ」(労働党の外貨調達部門元幹部)
 
だからこそ中国やアジア、欧州などに貿易会社や北朝鮮レストランを出し、
伐採工など労働者の派遣、麻薬密売にも手を染め外貨稼ぎに必死になる。
 
とりわけ重要なのがロイヤルファミリーの裏資金だ。

「統治資金」とも呼ばれる。

彼らが楽しむ贅沢品や別荘の関連物資、
軍幹部の歓心を買うため贈られるベンツなど高級外車の購入に主として使われてきた。

2012年初めの金正恩体制本格スタート以来、
遊園地など娯楽施設が正恩氏の肝いりで次々と平壌(ピョンヤン)に造られた。
その建設にも裏資金の一部が使われたという。
 
裏資金の原資は、
金の国際市場への販売のほか、
党、軍、政府の各機関から強制的に上納させるカネが中心とみられ、
カネを海外株式市場や投資銀行で運用してもいるようだ。

故・金正日総書記の息子たち、
正男(ジョンナム)、正哲(ジョンチョル)、正恩の3人が子どものころ、

いずれもスイスに留学した。

当時彼らを世話したスイス駐在大使が
「ロイヤルファミリーの金庫番」といわれた人物だったのも、

顧客の秘密を漏らさないスイスの銀行に
裏資金を預けていたためだ。

金正日時代、
この裏資金の調達・管理を任されていたのが
「労働党38号室」という特別機関である。

ところが金正恩氏の代になって間もない
12年5月に38号室は解体、
新たな機関に移管された。

その新機関が「第三経済委員会」で、
組織を実質的に取り仕切るのが労働党行政部だった。

それにとどまらず、
行政部は軍や党所有の他の鉱山や工場も勢力下に収め
利権を急膨張させた。

そのトップが行政部長の張成澤氏。

11月末に銃殺された張氏の側近2人も
行政部所属だ。

●統治資金の証拠を確保

北朝鮮の核ミサイル開発に対する米国中心の経済制裁網の中、
北の外貨は枯渇の危機にあるという。

虎の子の裏資金も、かつて数百億円とも数千億円ともいわれたが、
いまは減少の一途。

だが世界各地に隠された裏資金の内実は
厚いベールに覆われたままだ。

その裏資金にまつわる「事件」が、
こんどの張氏粛清と深い関係があるという。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2013-12-24 06:26 | 労働