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by 幸田 晋

「脱原発をめざす電力労働者九州連絡会議」幹事会の「まとめと今後の方針」。

「脱原発をめざす
電力労働者
九州連絡会議」
幹事会の
「まとめと今後の方針」。


ブログ「ここでトヨさん出番です!」
2014-01-26 08:07より転載



2014年1月13日〜14日の
「脱原発を目指す電力労働者九州連絡会議拡大幹事会」で
協議した内容を井原東洋一代表により次の通り取りまとめ、
これを確認して、当面する運動の方針としたい。

1、脱原発を目指す電力労働者九州連絡会議拡大幹事会では、報告者の夫々が、相当な努力を重ねて調査、研究し、豊富な情報と資料を準備しての報告であった。拡大幹事会では、有意義に相互討論を行った結果を共有する。

2、停止中の原発再稼働を第1の目標としている電力資本は、安倍反動政権を完全に取り込み、独占体を維持し、原発の新設、増設も視野に入れているに違いない。我々は「原発は戦争と同義語だ」と考える。

3、安倍首相が言う「積極的平和主義」は、かってナチス・ドイツのヒトラーが「ドイツ連邦社会主義労働者党」の名前を掲げて勇躍登場し、巧みに国民を誘導した行為に相似している。憲法を制限し無視する国内法を次々に制定して、独裁の道具とし、ワイマール憲法を無力化して、世界制覇を狙ったヒトラーの手口と同類である。

4、この時、国民は熱病に浮かされた様に熱狂し、かつ沈黙し、怠惰し、気付いた時は既に遅すぎた。日本国憲法第9条は平和の世界的規範である事を再確認する。

5、また安倍首相は、近隣諸国との摩擦を意図して作り出し、拡大し、極端なナショナリズムを駆使して、保守回帰を求める勢力を元気づかせ、消費税増税でも巨大独占企業の利益を保障する一方、99%の勤労大衆を益々貧困に陥れる。

6、しかし、国民生活の不安定性の増大や原発輸出による危険なツケやTPPで米国の支配に屈した妥協の結果、その矛盾は必ずや表面化 するであろう。破綻の糸口が掴められるに違いない。我々は、その為常に準備を怠っては成らない。 

7、沖縄と福島の現実には、政治的強権行使があり、新潟にも政治的圧力が加えられるに違いない。国民運動的連帯で怒りを結集しなければ対抗出来ない。

8、福島原発による避難者の現状や、地域の疲弊、事故復旧や廃炉作業に従事する労働者の現状を知り、意識した電力労働者が、労使一体の支配体制に抗して、内部から告発する手だても必要である。

9、幾重もの反原発運動は、裁判闘争でも数多く取り組まれているが、大事な下支えの大衆運動による高揚に不十分さが感じられる。我々は、情報過多の中で、却って鈍感で有ってはならない。一歩前へ出て連帯する事を意識しよう。

10、原発は、ひと度事故が起これば、制御不能で収束不可能であり、避難して難を逃れる事は出来ない。親子、夫婦、親族、地域コミュニティなどに深刻な亀裂を生じさせ、自然環境、文化、食に関わる全てを破壊し、困難を後年に限りなく引き継ぎ、人類の生存を脅かす事態を肝に命じ「脱原発」こそが倫理である事を確信する。 

11、避難計画や訓練などは、自治体が自然災害と 同様に率先すべき事ではなく、原発事故の避難訓練や補償などの全責任は、本来、電力企業に帰すべきものである。

12、反原発運動は、最も近い仲間からの緊密な連帯と信頼が基本であり、モラル化して拡げなければならない。思想信条の枠を超えた共闘を発展させ国民運動にしなければならない。

(脱原発を目指す
電力労働者九州連絡会議
代表・井原東洋一・長崎市議会議員)

by kuroki_kazuya | 2014-01-27 06:59 | 九電労組