<米軍核ミサイル部隊>昇任試験でカンニング 信頼揺らぐ
2014年 02月 03日
昇任試験で
カンニング
信頼揺らぐ
毎日新聞 2月2日(日)21時22分配信より一部
◇500人のうち2割が関与
【ワシントン西田進一郎】
米軍核ミサイル部隊で
技能習熟度試験での
大規模なカンニングなど
不祥事が相次いで発覚し、
核ミサイル管理の
信頼性を揺るがしている。
核弾頭搭載の大陸間弾頭ミサイル(ICBM)部隊所属の将校約500人のうち2割の関与が判明。
米国防総省はストレスが原因とし、「健全な環境ではない」として再発防止策の策定に乗り出した。
・・・(中略)
カンニングが起きたのは、
核弾頭搭載のICBMを運用する北西部モンタナ州のマルムストロム空軍基地。
核ミサイル管制を担当する
将校約190人のうち
92人が職務停止処分を受けた。
40人は携帯電話で答えを送受信するなどカンニングに直接的に関わり、
52人が不正を認識しながら指摘や報告を怠った。
そもそも、カンニングは
核ミサイル部隊で発生した
薬物所持疑惑の調査の過程で発覚した。
相次ぐ不祥事は、
同部隊の倫理観の欠如を疑わせ、
米国や「核の傘」に守られる同盟国の安全保障体制の主要な柱である
核ミサイルの管理体制に対する懸念につながりかねない。
ジェームズ長官は「核ミサイル運用の安全性や信頼性には絶対の自信を持っている」と述べ、
再発防止と信頼回復に全力を挙げる考えを示している。