川内原発審査 独立性を疑わせる判断
2014年 03月 17日
川内原発審査
独立性を疑わせる
判断
北海道新聞 社説 2014年3月16日より一部
原子力規制委員会は、原発再稼働の前提となる新規制基準への適合審査で、
九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)を優先することを決めた。
審査を通過すれば、地元の同意手続きを経て、
川内が新基準に基づいて再稼働する最初の原発となる可能性が高い。
田中俊一委員長は優先する理由として、地震、津波対策などを「一応クリアできた」と述べた。
川内の準備が進んでいるとしても、
この判断には、再稼働への突破口を開きたい政府の意向に配慮したとの疑念が拭えない。
・・・(中略)
規制委の審査に合格しても、
安全が保証されるわけではない。
何より問題なのは、
住民の安全対策が
軽視されている点だ。
災害対策重点区域の半径30キロ圏内の自治体で、
避難計画を策定したのは半数に満たない。
計画はあっても、
高齢者、病人、子供といった
災害弱者の保護、
渋滞対策など
課題が山積している。
重大事故は起こり得る。
机上のプランにすぎぬ
避難計画しかないのに、
再稼働を認めるとすれば、
「安全神話」そのものだ。
規制委は
積極的に防災対策に関与し、
政府も
専門的な第三者機関を設けて
避難計画の実効性を
検証しなければならない。
再稼働の条件はまだまだ整っていない。
規制委に
筋違いの注文を付ける前に、
政府にはやるべきことがある
独立性を疑わせる
判断
北海道新聞 社説 2014年3月16日より一部
原子力規制委員会は、原発再稼働の前提となる新規制基準への適合審査で、
九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)を優先することを決めた。
審査を通過すれば、地元の同意手続きを経て、
川内が新基準に基づいて再稼働する最初の原発となる可能性が高い。
田中俊一委員長は優先する理由として、地震、津波対策などを「一応クリアできた」と述べた。
川内の準備が進んでいるとしても、
この判断には、再稼働への突破口を開きたい政府の意向に配慮したとの疑念が拭えない。
・・・(中略)
規制委の審査に合格しても、
安全が保証されるわけではない。
何より問題なのは、
住民の安全対策が
軽視されている点だ。
災害対策重点区域の半径30キロ圏内の自治体で、
避難計画を策定したのは半数に満たない。
計画はあっても、
高齢者、病人、子供といった
災害弱者の保護、
渋滞対策など
課題が山積している。
重大事故は起こり得る。
机上のプランにすぎぬ
避難計画しかないのに、
再稼働を認めるとすれば、
「安全神話」そのものだ。
規制委は
積極的に防災対策に関与し、
政府も
専門的な第三者機関を設けて
避難計画の実効性を
検証しなければならない。
再稼働の条件はまだまだ整っていない。
規制委に
筋違いの注文を付ける前に、
政府にはやるべきことがある
by kuroki_kazuya
| 2014-03-17 06:25
| 九電労組