1036.地球温暖化と原発推進の黒い絆
2014年 03月 21日
1036.
地球温暖化と
原発推進の黒い絆
ブログ「院長の独り言」 2014年03月19日より転載
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ「院長の独り言」の発行者について
小野 俊一 (おの しゅんいち)
略歴
1964年 生まれ
東京大学 工学部 精密機械工学科卒業
東京電力 入社
同 退社
熊本大学医学部 卒業
第二内科入局
済生会内科、熊大ICU、NTT病院勤務
小野・出来田内科医院 開業
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
原発による高レベル廃棄物の処理問題、
福島から永遠にまき散らされる放射能、
環境に多大な影響を与えています。
にもかかわらず、
環境グループがこの問題に抗議の声を上げていることなど、
ほとんど報道されていません。
いや、それどころか、
二酸化炭素による温暖化の観点から、
原発は重要な電源だという、
むしろ原発擁護の声を上げている
グループばかりが目につきます。
日本のみみっちい話ではなく、
闘う科学者として世界的に有名な
ジェームズハンセン博士の記事が
本日の熊日新聞に載っていました。
「地球温暖化の脅威を早くから警告し、環境保護活動にも取り組んできた
元NASAの著名な科学者ジェームズ・ハンセン博士らが
公開した書簡が波紋を広げた。
原発の利用推進を訴えたためだ」
こういう記事を見たら、まず人物名で検索。それだけでいろいろ見えてきます。
原子力の活用によって防がれた死亡増と温室効果ガスの抑制ジェームズ・ハンセン 論文地球温暖化
米国のNASAの前研究センター所長で、温暖化に警告を示したジェームズ・ハンセン博士の学術誌「Environmental Science and technology」への寄稿。原題は「Prevented Mortality and Greenhouse Gas Emissions from Historical and Projected Nuclear Power」。
限定公開。
原子力を推進することによって大気汚染が抑えられ、
温暖化も防止するので多くに命が救われると述べている。逆に原子力が縮小すれば、気温上昇を2度C以下に、CO2排出を450ppm以内に抑える目的を達成することは難しくなると指摘した。
米国のメディアで、この主張は大きく取り上げられている。
このGlobal Energy Policy Researchは、
筋金入りの原発推進派。
代表者があの池田信夫、
そしてビル・ゲーツなど
そうそうたるメンバーが名前を連ねています。
スポンサーはいったいどこなんでしょうか。
温暖化対策に電力
=原発推進派がカネを出していたことは、
以前も紹介しました。
温暖化対策を推進した黒幕-原発推進がその真の狙い
2014031904.jpg 閣議決定された「京都議定書目標達成計画」では、
具体的な削減の目標と行動が細かく書かれている。
「朝シャンをやめよう」
「夕食は家族いっしょに団らんを」
「サマータイムの導入」
といった
ライフスタイル・ワークスタイルの週刊の見直しなどが詳しく書かれ、
分厚いページの計画書の最後の方に、「原子力発電の着実な推進」の項目がある。
そこに
〈発電過程で二酸化炭素を排出しない原子力発電については、地球温暖化対策の推進の上できわめて重要な位置を占めるものである。
今後も安全確保を大前提に、原子力発電の一層の活用を図るとともに、
基礎電源として官民協力して着実に推進する。
その推進にあたっては、供給安定性に優れているという原子力発電の特性を一層改善する観点から、
国内における核燃料サイクルの確立を国の基本的な考え方として着実に進めていく。〉
と書かれていた。
京都議定書の推進で動いてきた
平岩外四と東京電力の思惑は
ここにあったのである。
東京電力の原発を推進する書類には、
〈地球温暖化防止京都会議でも、温室効果ガスの削減目標をクリアするため、
日本は、出力115万キロワットの原発20基の新増設が必要、との方針が打ち出された〉
と、ある。
「当時、原発20基増設などとは、国会に対し一言も説明がなかった」
と、入沢は述懐する。
このとき、平岩は88歳。
経団連会長を8年前に辞めても、
東電相談役として原発20基の増設推進に動き回っていたのであった。
地球温暖化を叫んでいるグループは、
原発推進であることをきちんと理解しておきましょう。
この地球温暖化は、
「原子力ルネッサンス」につながる
原発利権なのです。
環境問題までも
手中に収めている原子力村。
その用意周到さに驚きます。
311以前から、
環境問題を唱えていたグループに
原発反対,被爆反対を唱える人がほとんどいないことが、
その事実を証明しています。
地球温暖化と
原発推進の黒い絆
ブログ「院長の独り言」 2014年03月19日より転載
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ブログ「院長の独り言」の発行者について
小野 俊一 (おの しゅんいち)
略歴
1964年 生まれ
東京大学 工学部 精密機械工学科卒業
東京電力 入社
同 退社
熊本大学医学部 卒業
第二内科入局
済生会内科、熊大ICU、NTT病院勤務
小野・出来田内科医院 開業
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原発による高レベル廃棄物の処理問題、
福島から永遠にまき散らされる放射能、
環境に多大な影響を与えています。
にもかかわらず、
環境グループがこの問題に抗議の声を上げていることなど、
ほとんど報道されていません。
いや、それどころか、
二酸化炭素による温暖化の観点から、
原発は重要な電源だという、
むしろ原発擁護の声を上げている
グループばかりが目につきます。
日本のみみっちい話ではなく、
闘う科学者として世界的に有名な
ジェームズハンセン博士の記事が
本日の熊日新聞に載っていました。
「地球温暖化の脅威を早くから警告し、環境保護活動にも取り組んできた
元NASAの著名な科学者ジェームズ・ハンセン博士らが
公開した書簡が波紋を広げた。
原発の利用推進を訴えたためだ」
こういう記事を見たら、まず人物名で検索。それだけでいろいろ見えてきます。
原子力の活用によって防がれた死亡増と温室効果ガスの抑制ジェームズ・ハンセン 論文地球温暖化
米国のNASAの前研究センター所長で、温暖化に警告を示したジェームズ・ハンセン博士の学術誌「Environmental Science and technology」への寄稿。原題は「Prevented Mortality and Greenhouse Gas Emissions from Historical and Projected Nuclear Power」。
限定公開。
原子力を推進することによって大気汚染が抑えられ、
温暖化も防止するので多くに命が救われると述べている。逆に原子力が縮小すれば、気温上昇を2度C以下に、CO2排出を450ppm以内に抑える目的を達成することは難しくなると指摘した。
米国のメディアで、この主張は大きく取り上げられている。
このGlobal Energy Policy Researchは、
筋金入りの原発推進派。
代表者があの池田信夫、
そしてビル・ゲーツなど
そうそうたるメンバーが名前を連ねています。
スポンサーはいったいどこなんでしょうか。
温暖化対策に電力
=原発推進派がカネを出していたことは、
以前も紹介しました。
温暖化対策を推進した黒幕-原発推進がその真の狙い
2014031904.jpg 閣議決定された「京都議定書目標達成計画」では、
具体的な削減の目標と行動が細かく書かれている。
「朝シャンをやめよう」
「夕食は家族いっしょに団らんを」
「サマータイムの導入」
といった
ライフスタイル・ワークスタイルの週刊の見直しなどが詳しく書かれ、
分厚いページの計画書の最後の方に、「原子力発電の着実な推進」の項目がある。
そこに
〈発電過程で二酸化炭素を排出しない原子力発電については、地球温暖化対策の推進の上できわめて重要な位置を占めるものである。
今後も安全確保を大前提に、原子力発電の一層の活用を図るとともに、
基礎電源として官民協力して着実に推進する。
その推進にあたっては、供給安定性に優れているという原子力発電の特性を一層改善する観点から、
国内における核燃料サイクルの確立を国の基本的な考え方として着実に進めていく。〉
と書かれていた。
京都議定書の推進で動いてきた
平岩外四と東京電力の思惑は
ここにあったのである。
東京電力の原発を推進する書類には、
〈地球温暖化防止京都会議でも、温室効果ガスの削減目標をクリアするため、
日本は、出力115万キロワットの原発20基の新増設が必要、との方針が打ち出された〉
と、ある。
「当時、原発20基増設などとは、国会に対し一言も説明がなかった」
と、入沢は述懐する。
このとき、平岩は88歳。
経団連会長を8年前に辞めても、
東電相談役として原発20基の増設推進に動き回っていたのであった。
地球温暖化を叫んでいるグループは、
原発推進であることをきちんと理解しておきましょう。
この地球温暖化は、
「原子力ルネッサンス」につながる
原発利権なのです。
環境問題までも
手中に収めている原子力村。
その用意周到さに驚きます。
311以前から、
環境問題を唱えていたグループに
原発反対,被爆反対を唱える人がほとんどいないことが、
その事実を証明しています。
by kuroki_kazuya
| 2014-03-21 06:53
| 核 原子力