スキーにはまっています。


by 幸田 晋

女性たちの愛国運動 排外主義の虜になるまい

どんな、ことがあって、
女性たちが、
右翼・排外主義に
近づいてきたのか?
本人たちに、聞いてみたい。
思想・信条の自由があるが・・・

本人たちは、
それが、正しい、と、
思っているのだろう、から、・・・

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女性たちの
愛国運動 

排外主義の
虜になるまい


信濃毎日新聞 社説 2014年04月06日(日)より一部

ベビーカーに乗った子どもが日の丸の小旗を持っている。
その横で着物姿の若い女性が演説を始めた。

「アメリカが1週間で作った憲法。日本が二度と歯向かわないよう骨抜きにした。生ごみは捨てましょう」

東京・渋谷。20代から40代ぐらいだろうか。
着物、ワンピース、スーツ…。服装もまちまちな女性たちが次々にマイクを握る。

愛国女性のつどい「花時計」の街頭活動である。
動画をインターネットで公開している。

ホームページによると4年前に設立。
会員は約730人。
家事や育児の合間を縫って「護国活動」に取り組んでいる、という。


・・・(中略)


<魔法使いの弟子>

安倍晋三首相は「美しい国、日本」「強い日本」を取り戻すと訴えている。

地域社会の崩壊、弱まる家族の絆、揺らぐ雇用…。
足場を失った社会で「国家」や「日本人」の価値は力を持つ。
引き寄せられた人々が安倍政権を後押しする。

魔法を修行している弟子が自分の呼び出した魔法のほうきを止められなくなる―。
ゲーテの詩「魔法使いの弟子」にある。

政治家は古今東西、ナショナリズムを動員した。
結果、予期した規模を超える運動現象が起き、歯止めが利かなくなった。
東京大法学部の塩川伸明教授の「民族とネイション」に詳しい。

魔法のほうきは国民が国家にすがるほど、勢いが止まらない。
足元の地域をよりどころにし、多様な人とつながる。
そこから寛容の知恵を見つけたい。
排外主義の虜(とりこ)にだけはなるまい。

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日曜の社説は、社会を広く見渡し、新しい目であすを論じます。
by kuroki_kazuya | 2014-04-07 06:16 | 女性解放