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by 幸田 晋

<台湾>議場占拠に世論51%支持 対中政策への警戒心背景

<台湾>
議場占拠に
世論51%支持 
対中政策への
警戒心背景


毎日新聞 4月10日(木)20時42分配信より一部

【台北・鈴木玲子】

台湾の学生による立法院(国会)議場占拠は
24日目の10日に学生が退去し、
一応の収束を見せた。

争議の発端となった
「中台サービス貿易協定」の審議は
大幅に遅れる可能性がある。


馬英九政権の対中政策への警戒心を示した世論のうねりは、
政権にとって重い足かせとなり、今後の中台協議の進展にも大きな狂いが生じてきそうだ。

抗議運動は
シンボルの花から「太陽花学運(ヒマワリ学生運動)」と呼ばれた。

学生たちがヒマワリの花を手に議場から出てくると、集まった多くの支持者が拍手を送った。

昨年6月に中国と調印した同協定は、
医療や金融など中国が80分野、
台湾が64分野の市場を開放する。

台湾より中国の開放度が高く、台湾に有利な要素もあり、経済界の期待も大きい。

馬政権は協定が発効しなければ「国際的信用を失う」と強調し、
台湾が目指す環太平洋パートナーシップ協定(TPP)や
東アジア地域包括的経済連携(RCEP)加盟にもこの協定は必要だと理解を求めている。

一方、
強力な中国資本によって台湾のサービス業が打撃を受けるとの指摘もある。

議場占拠という違法行為にもかかわらず、世論の支持を得た背景には、
協定により巨大な中国の経済力にのみ込まれる
との住民の不安感があり、運動を契機に一気に広がった。

今年2月には中台閣僚級会談が開かれた。
馬総統の今秋の北京・アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席や、
中台首脳会談実現の可能性も報じられた。

中国と経済交流を進展させつつ、政治面では中国に対し一定の距離を置いてきた
馬総統のスタンスが、任期が残り2年余となり、
揺らいできたのではないかとの警戒感が高まりつつあった。

その結果、
学生側の「民主主義を守る戦い」との訴えは、
馬政権の対中政策への不信感を持つ世論の支持を集めた。


テレビ局の世論調査(3月24日)では
「支持」が51%に上るなど
各種調査でも5割前後に達した。



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-04-11 06:16 | 大衆