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by 幸田 晋

もんじゅの不正  原子力を扱う資格欠く

もんじゅの不正  
原子力を扱う資格欠く


京都新聞 社説 2014年04月12日より一部

こんなずさんな管理で、原子力を扱う資格があるだろうか。

日本原子力研究開発機構の
高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県)で、
新たな未点検機器や、
内規を逸脱して点検記録を訂正した
不正な処理が明らかになった。


原子力規制庁は虚偽報告の疑いもあるとみている。

原子力規制委員会が昨年5月に出した事実上の運転禁止命令の長期化は、避けられない見通しだ。

もんじゅでは2012年に約1万件の機器の点検漏れが発覚。
機構は運転再開準備の禁止命令を規制委から受け、
昨年9月、漏れを含む約4万7500点の点検を終えたとして規制委に報告した。

ところが、
規制庁が今年3月に行った保安検査で約80点を調べたところ、
少なくとも2次主冷却系循環ポンプに関連する9点が点検から漏れていたという。

さらに機構は
昨年11月、
再発防止のため点検頻度や方法を定めた点検計画を規制委に提出したが、
機器の点検日など100カ所以上を勝手な運用で修正していたことも判明した。

内規では、
点検時期の訂正は「不適合事案」として再発防止策を検証し、
報告書を作るように定めており、
重要な手続きが省かれていたことになる。

福島第1原発事故以降、安全管理が厳しく問われる中、
規制庁内部から「組織が崩壊している」との声が出るのは当然だろう。


・・・(中略)


原子力機構は、
旧組織の時代から事故隠しなど安全軽視の姿勢が度々批判されてきた。
今回の問題は、
規制委が「安全文化の劣化」と指摘した組織体質がいっこうに変わっていない現実を示したといえる。

もんじゅに投じられた費用は
既に1兆円を超え、
停止していても維持費は年に200億円かかる。


政府は
展望のない高速増殖炉に見切りをつけ、
廃炉こそ真剣に検討すべきだ。

by kuroki_kazuya | 2014-04-13 06:25 | 核 原子力