泊原発停止2年 民意は再稼働を求めず
2014年 05月 05日
民意は
再稼働を求めず
北海道新聞 社説 2014年5月4日より一部
北海道電力泊原発が全停止して、
あすで2年を迎える。
北電はかねて原子力規制委員会に再稼働を申請しており、3号機の早期再開を目指している。
再稼働に前のめりな政府のエネルギー政策を後ろ盾にしているのは明らかだ。
しかし、東電福島第1原発事故は、
汚染水問題を中心に
収拾どころか深刻さを増すばかりだ。
その反省なきまま、事故のリスクに目をつぶり、なし崩しに再稼働を急ぐことは許されない。
国内の原発は、関西電力大飯原発が昨年9月に定期検査入りして以降、全48基が停止したままだ。
この間、電力会社は危機をあおりながらも、結果的に安定供給が続いてきた。
北電も同様で、2回の厳冬期を原発なしで乗り切った。
節電に励む道民の努力と協力がその支えとなったのは言うまでもない。
道民の意識を顕著に示すのが
北海道新聞の世論調査だ。
泊原発の再稼働について、
56%が
再稼働を「認めるべきではない」と回答しているからだ。
北電の値上げ、さらには再値上げ方針を踏まえてなお、
半数を上回る人が
脱原発を求めている民意の重さは無視できない。
・・・(後略)