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by 幸田 晋

【解釈改憲 安倍政治を問う】「ご都合主義」は許されぬ

【解釈改憲 安倍政治を問う】
「ご都合主義」は許されぬ


高知新聞 社説 2014年06月13日08時08分より一部

安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認について、民意は慎重だ。
 
際立つのは憲法9条の解釈を変更して容認するやり方への批判である。
共同通信の世論調査では解釈改憲に反対が50%台、
賛成30%台という傾向が続いている。
 
その解釈改憲を安倍政権は閣議決定で行おうとしている。
 
日本も集団的自衛権を持つが、
憲法9条の歯止めによって行使することはできない―。
長年の国会論議を経て積み上げてきた政府の憲法解釈を、
安倍内閣の「一存」で百八十度転換させることができるのか。
 
首相は朝鮮半島有事を念頭に、
「避難する日本人を乗せた米艦艇が攻撃されても、
今の憲法解釈では自衛隊は守ることができない」と強調する。
 
この想定が現実的で喫緊の課題かどうかは別にして、
なぜ解釈改憲なのか、
憲法改正の手続きを踏むべきではないかという批判は根強い。
 
こうした安倍政権の「ご都合主義」とも思える手法は他にも多い。
 
集団的自衛権の行使容認を求める報告書を提出した
安全保障に関する有識者懇談会はその典型だ。
第1次安倍内閣でも設置された法的根拠のない私的諮問機関で、
メンバーは前回とほぼ同じ行使容認派で固められた。
 
「結論ありきの偏った人選」との指摘を、
首相は「空疎な議論をする方は排除している」と切り捨てる。
国論を二分する問題にもかかわらず、
反対意見に耳を傾けようとする姿勢がそこにはうかがえない。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-06-14 06:05 | 憲法