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by 幸田 晋

石原「金目」発言のホンネ 首を取りに行こうとしないマスコミ 

石原「金目」発言の
ホンネ 

首を取りに行こうとしない
マスコミ 


ブログ「田中龍作ジャーナル」 
2014年6月17日 14:09より転載

除染作業で出た汚染物質の中間貯蔵施設の建設をめぐり
「最後は金目でしょ」と発言した
石原伸晃環境相がきょう、閣議後の記者会見で陳謝した。

早々の陳謝で幕引きを図るのが狙いである。

事の本質をマスコミが書き立てない限り、
問題は沙汰やみとなりそうだ。

福島県西郷村から北海道に移住した女性(30代)は
石原発言に対して憤りを隠さない―

「金目というのは金額を吊りあげればどうとでもなるという意味。
そういう風にしか福島を見ていない。
原発を建てる時からそうだった。
その文脈がずっと続いている。誠意のかけらもない。
札束で頬を叩く一方的ないつものパターンだ」。

《辞任も続投も記者クラブのサジ加減》

今回の件で思い出すのは、
2011年9月の「鉢呂発言」だ。

原発再稼働に慎重だった鉢呂吉雄経産相(当時)が
福島を視察した後「死の街」と表現し、
記者団に「放射能つけちゃうぞ」と言った、とされた。

「放射能つけちゃうぞ」について
鉢呂大臣(当時)は
「そんなことを言ったという確信を持っていない」
と明確に否定した。
「言った」「言わない」の騒動になったが、
それを報じたメディア側から、
証拠は出てこなかった。
マスコミによる捏造の疑いが極めて濃い。


「死の街」について福島在住の知人は歓迎していた。
「鉢呂さんはありのままを伝えてくれた。有難い」と。
「死の街発言」は
明らかに記者クラブによる言葉狩りだった。


鉢呂経産相は
「捏造」と「言葉狩り」により辞任に追い込まれた。
辞任表明の記者会見に筆者も出席した。
記者クラブは敵将の首を取ったようなハシャギようだった。

鉢呂大臣のケースと比べて
今回の石原発言はどうだろう。
捏造でも言葉狩りでもない。
「住民なんて金で解決できる」という本音がついつい出たのだ。
いわば確信犯である。

石原発言の方が悪質であるのに、
記者クラブメディアは
鉢呂大臣の時ほど叩かない。
石原氏が自民党だからか、
それとも原発推進派だからか。

by kuroki_kazuya | 2014-06-18 06:58 | 核 原子力