スキーにはまっています。


by 幸田 晋

放射線科学−3つのまちがい

放射線科学
−3つのまちがい


たんぽぽ舎です。【TMM:No2207】
2014年6月24日(火)午後 08:27
地震と原発事故情報より一部


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┗■1.放射線科学−3つのまちがい
 |  6月10日に「スペースたんぽぽ」で行われた「子どもの痛みをなくす
 |  調査プロジェクト」第5回報告会での講演内容を紹介
 └──── 小若順一(食品と暮らしの安全基金代表)
 

○「放射線科学—3つの間違い」

 私は昨年までのウクライナ現地調査で、「非汚染地域」でも頭痛が出ていることを発見していた。
7割以上の子どもに頭痛が出ている村の食事は1.1ベクレル/kgだった。
この村に昨年5月、化学肥料を提供して、食事中のセシウム137を減らし、今年2月に再び、自覚症状を調べると、化学肥料を使った家庭では頭痛が減っており、使っていない家庭は頭痛が減っていなかった。
 したがって、1.1ベクレル/kgの食事で頭痛が出ていたことが確認された。
 それより線量の高い食事では、足痛、めまいも出ていたことが確認できた。
 
関東地方の土壌中の放射性セシウムは、100−1000ベクレル/kgだが、
自覚症状を調査しているウクライナの村の土壌は、7—8ベクレル/kg。
 
日本の方が
はるかに汚染度が高いから、
岩手から関東までは、
さまざまな自覚症状がすでに出ているのに、
気づいていないと考えられる。


○驚くほど低い汚染で、さまざまな症状が出ていたから、
放射線の科学が、
次の3点で間違っていたことがわかった。

(1) 放射線の危険性は、ガン死を調べて評価しているのに、「健康影響なし」と表現するのは間違っている。ガン死が確実に出ているかどうかの論争では、ガン死しかわからない。

(2) 食品汚染のシーベルト計算は間違っている。
臓器と細胞を「均一」として、内部被曝の影響を計算する。しかし、ボトルに入った清涼飲料のように、臓器や細胞の中身が均一になっているわけがない。

(3) 内部被曝した放射能が、遺伝子からどの距離にあるかを無視している。放射線(ガンマー線)が当たる確率は、遺伝子からの距離の2乗に反比例して小さくなる。
 遺伝子DNAの「糸」は直径2nm(10億分の2m)で、細胞の直径は、その数万倍。
 遺伝子の内部や、遺伝子が巻き付いたヒストンというタンパクから出る放射線と、
 隣の細胞から出た放射線が、遺伝子に当たる確率を模式化すると、1万×1万→1億分の1。
 隣の細胞から出た放射線ですら、遺伝子に当たる確率は、外部被曝と大差なくなる。重要なことは、細胞内のどこに放射能があるかだ。

○この3つが間違っているから、
「50歳以上の人は、基準以下の汚染食品を食べても影響はない」という
常識も間違っていた。
 
やっと歩けている老人が、放射線で筋肉を傷けられると、歩けなくなる。脳も同様で、記憶力が悪くなっているのに、脳細胞が多く傷つくと、認知症のような症状が出る。
 
忘れることでミスが増えるので、気分が落ち込み、鬱状態から鬱病にもなる。
 
食品による内部被曝を
間違って計算しているから、
安全なはずの基準の、
その1万分の1で、7
割の子どもに頭痛が出ていたわけだ。

by kuroki_kazuya | 2014-06-25 06:54 | 核 原子力