スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原発が止まったら海が蘇った。海洋生物にだって生存権があっていい

原発が止まったら海が蘇った。
海洋生物にだって
生存権があっていい


たんぽぽ舎です。【TMM:No2234】
2014年7月26日(土)午後 10:06
地震と原発事故情報より転載


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┗■1.原発が止まったら海が蘇った。海洋生物にだって生存権があっていい
 |  原子力発電所「温排水」の環境破壊・
 | —原発停止後に蘇った海の報道映像は、アーカイブでは黒い画面の映像に
 └──── 吉田照勝(たんぽぽ舎会員)
                                  
○海は生命の源である。全ての生きものは元をたどれば、海にたどり着くといわれている。
海中を覗いて見ると実にさまざまな生物が棲んでいる。海洋に囲まれた日本列島は、海草、藻、魚、珊瑚と種類は多種で世界でも稀な海洋生物の宝庫である。

日本の原子力発電所は、みな海岸に隣接して建てられている。原発はタービンを回す蒸気の冷却をするため、大量の海水が不可欠なのである。各地の原子力発電所の長期停止で海の生態系に劇的な変化をもたらした様子が、4月に「TBS報道特集」で放送された。取水口から海水吸入は、小さな海洋生物・稚魚も飲み込み死滅させる、排出する温排水は最高7度C上昇し死の水となって海に流されるのである。  

○川内原発は、再稼動に向かって着々と準備をしている。鹿児島の伊藤祐一郎知事は、住民の避難を巡っては、「要援護者の避難計画は10キロまでで十分、30キロまでは現実的ではない」30キロ圏の医療機関や福祉施設は、計画を作ると定めた県の防災計画と矛盾する発言を繰り返し移動困難者、弱者切捨ての政策を推し進めている。旧自治省官僚の伊藤氏には、海洋生物・環境保護について問題意識は持ってないだろうし、温排水のことなど考えたこともないことだろう。地元本来の根魚は避難などできないのである。

川内市民約10万人のほとんどが30キロ圏内に住んでいるにも関わらず、東電福島第一原子力発電所爆発事故の教訓を、全く考慮なしに突進している。素直に考えれば、人間が避難するのではなく、原発が避難すればいいのではないか、人格権、生存権があっての経済活動のはずなのに……

○原子力発電所には隣接してPR館がある、浜岡原子力PR館を見学したことがある。原子力発電・安全神話の宣伝館である。排水温の説明は念入りで体験型展示がされていた。水7度Cの差を手で触れさせこの程度の温度差では、環境には影響なく問題なし安全と展示されていた。パンフレットには遊んで・学べる・楽しい空間!とあり、学校の遠足、校外学習として原発安全神話づくりに利用されたことだろう。

元鹿児島大学理学部助教 橋爪健郎氏は、海の生き物に与える影響は、気温より3倍程度影響を受けるといわれている。つまり、海水温1度C上昇は気温3度C上昇に匹敵するのである。原発から出る排水温は最高7度Cとなっている、海洋生物にとっては、7度Cは、その3倍つまり、21度Cの影響を受けることになるもともと、そこの環境で棲んでいた生物にとっては、死の海となってしまうのである。

○「TBS報道特集海洋温暖化」の映像は、原発が止まってから数日・2年後の様子。原発がなかった本来の海に戻り海草、魚が帰ってきている海中、磯の映像。実際に潜水調査した大学関係者、漁業関係者のコメントは、貴重で価値のある報道である。

しかし、原発推進者にとっては放送させたくない報道内容である。

TBSアーカイブで再び映像を見ようとPC検索したら、「著作権侵害の申し入れがあったため削除」と画面は真っ黒、映像が見られなくなっていた。

○青とみどりの生命の棲みかには、魚、海草、全ての生物にも生存権があってもいいのではないか、それがあっての地球なのだから。

「TBSアーカイブの映像」は
真っ黒で見られませんが、
見られる動画があります。


PC検索「原発の温排水問題」です。
TBS報道特集、川内原発・玄海原発・高浜原発周辺の海洋磯の動画が見られます。

原発が止まり、海が蘇っている21分の映像は、
原発がいかに環境破壊、生物破壊をする不条理なものか分かりやすい報道である。

全生物とは共存できない原子力発電は廃止しなければならない。

by kuroki_kazuya | 2014-07-27 06:36 | 核 原子力