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by 幸田 晋

【福島原発事故】まだ何も分かっていない

【福島原発事故】
まだ何も分かっていない


高知新聞 社説 2014年08月08日08時13分より一部
 
2011年3月11日の福島第1原発事故をめぐって、
東京電力は3号機の炉心溶融の推定を修正した。
 
それによると炉心溶融は
従来より5時間以上早く始まっていた。
圧力容器を突き抜けて
格納容器底部に溶け落ちた核燃料も、
当初は「約6割」とみていたが
「大部分」に見直した。

 
3年以上たっても
原子炉内部の状況はつかみきれていない。
その実態が
かえって浮き彫りになった形だ。



・・・(中略)


肝心要のことはまだ何も分かっていない
にもかかわらず、
安倍政権は
原発再稼働に前のめりだ。


電力各社も
運転停止中の原発が
原子力規制委員会の新規制基準に適合するよう、
安全対策などに余念がない。
 
しかし、
福島の事故の原因究明が中途半端な中で、
本当に原発の安全性は担保されるのか。
最悪レベルの事故を
引き起こしておきながら、
現状では責任の所在も曖昧なままだ。

 
一方で
事故の収束・廃炉や損害賠償、
安全対策など膨大なコストには
税金や電気料金がつぎ込まれる。


それでもなお原発を一定維持していくべきなのかどうか。
 
国民の疑問や不信は
世論調査での根強い「再稼働反対」に表れている。

福島の事故では
検察審査会が、東電の元幹部3人について
「起訴相当」と議決した。

これにも
真相究明と責任の明確化を求める国民の思いが
投影されているとみることができよう。
 
安倍政権は
原発依存度をできる限り低減させるとも言っている。

具体的にどう減らしていくのか。

再稼働を急ぐ前に、
国民に説明しなければならないことは多いはずだ。
by kuroki_kazuya | 2014-08-09 06:39 | 東電 出鱈目 資本