スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原発訴訟で国と東電の責任を裏付ける文書

原発訴訟で
国と東電の

責任を裏付ける文書


たんぽぽ舎です。【TMM:No2257】
2014年8月23日(土)午後 08:33
地震と原発事故情報より一部


┏┓
┗■2.原発訴訟で国と東電の責任を裏付ける文書
 │  存在を確認できないはずの重要資料が白日に
| http://toyokeizai.net/articles/-/45718
 |  2014年08月20日 岡田 広行 :東洋経済 編集局記者
 └────山崎久隆(たんぽぽ舎)

○東洋経済による東電の事故の責任追及記事の最新

「原子力発電所事故をめぐる損害賠償訴訟(「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟)で、

被告の国が
これまで「存在を確認できない」としてきた、
重大事故の可能性を示唆する資料が明るみに出た。」で始まる記事は、
重要文書を国が
福島地方裁判所に提出した
ことから始まる。


記事にある文書が引用されている。
それは「『太平洋沿岸部地震津波防災計画手法調査』への対応について」という
1997年7月25日作成の文書。

◎「(97年)5月26日に実施された太平洋沿岸部地震津波防災計画手法調査委員会(以下、四省庁委員会)  の検討資料に基づき、太平洋側の原子力地点での津波高さの検討を行った」

◎「その結果、四省庁資料から読み取った津波高さは、福島第一、福島第二および東海第二のそれぞれの   発電所において、冷却水取水ポンプモータのレベルを超える数値となっている」

◎「また、四省庁委員会が設定した想定地震の断層パラメータ(相似則による平均値)を用い、
  電力独自に数値解析した結果、福島第一、福島第二、東海第二、浜岡ともに、
  余裕のない状況となっている」

◎「以上のような状況下において、四省庁委員会が設定した想定地震の断層パラメータの
  バラツキおよび計算誤差を考慮して、仮に上記値の2倍の津波高さの変動があるものとすると、
  太平洋側のほとんどの原子力地点においては、
  低下水位は冷却水取水ポンプ吸込口レベル以下となるとともに、
  水位上昇によって冷却水取水ポンプモータが浸水することとなる」


この記述の意味することは巨大だ。

津波により
海水ポンプが破損し、
冷却不能になることを
東電は「知っていた」うえ、
その原因を作り出す津波が
襲ってくる可能性も「知っていた」。


記事はさらに続く。

『同じく97年7月25日に提出された、
「7省庁津波評価に係わる検討結果(数値解析結果等の2倍値)について」と題した一覧表でも、
試算による想定の2倍の津波が福島第一原発に押し寄せた場合、
「非常用海水ポンプのモータが水没する」
「非常用海水ポンプの取水が不可能になる」と書かれている。』

以降詳しくは、
原文をお読みいただきたい。


これが東電株主代表訴訟や
刑事告発にあたえる影響もまた、
巨大だ。


この文書を
秘密にするよう要請していた。
結果として、多くの命が危機にさらされた。


国や電力が
「秘密にしたい」資料や情報とは、
国民にとって
死活的に重要な情報であり、
それをもって
様々な意思決定をすべき最優先資料である。


秘密保護法とは、
そのような情報隠蔽を合法化する
希代の悪法だ。


そのことも
合わせて知ることが出来る記事である。

by kuroki_kazuya | 2014-08-24 06:59 | 核 原子力