スキーにはまっています。


by 幸田 晋

金、不動産、外貨…経済破綻でも一番強いのは

金、不動産、外貨…

経済破綻でも
一番強いのは


プレジデント 8月31日(日)18時15分配信より一部

■ハイパーインフレか、財政破綻か

かねてから私は
日本が財政破綻に陥る危険性について指摘してきたけれど、

もしも自民党の安倍総裁が
選挙前におっしゃっていたことを本当に実施するなら、財政破綻は免れるでしょう。

ただし、その代わりにハイパーインフレへの道まっしぐらです。
その結果、国が抱えている976兆円の借金は紙クズ同然になってしまいます。

ハイパーインフレとは、たとえば、極端ですが、
タクシー初乗り運賃が9兆円になる場合をイメージしていただければわかりやすいと思います。

ドイツでは、1923年1月に250マルクだったパン1個が
その年末には3990億マルクになり、
給料をもらっても1~2日目にパンを買うと3日目からはお金が尽きてしまうという状況になったのです。

もっとも、現実的には自民党も
そこまで大胆な手は打てないと思います。

間違いなく言えるのは、
ハイパーインフレに見舞われようが
財政破綻に陥ろうが、
どっちに転んでも地獄だということです。


日本でも終戦直後にハイパーインフレが発生し、
46年には預金封鎖が実施されたことがあります。
預金封鎖とともに円紙幣の新券切り替えを行うことで、
ハイパーインフレの抑制とともに
国民財産の剥奪を行ったわけです。

このようにハイパーインフレでは、財政破綻と同じような地獄が待っています。
歴史を振り返ってみても、
インフレ率を2~3%程度のほどよいところに抑え込むのは難しく、
今まで各国の中央銀行がことごとく失敗しています。

ハイパーインフレが起こらなければ、
日本の財政はまったく改善されないまま
悪化が続いていきますから、
破綻の日が刻一刻と迫ってきます。

すでに赤字は極限まで達しているのに
今後もどんどん増えていきますから、
具体的にいつかはわからないものの、
破綻する日は遠くないと私は思っています。

80年代の株・不動産のバブル崩壊を
予測できた人は皆無でしょう。


バブルが極限まで拡大するとほんのささいなことでポンと破裂するのが常です。

ここまで財政状況が悪化すると、
考えられる道筋としては財政破綻というガラガラポンが起き、
昔の進駐軍と同じようにIMFが入ってきて、日本を変えるというものです。

それで日本は再生します。
オーストリアの経済学者シュンペーターの言うところの「創造的破壊」です。

だから今回、起こるのは第二次世界大戦と同じ敗戦。
でも、戦争じゃないだけラッキーということでしょうね。

ガラガラポンが起きるとき、
そんな国の通貨はだれも要らないので、かなり円が安くなってくるでしょう。

ハイパーインフレとは、
モノの値段が上がってお金の価値が下がることですから、
こちらの場合でも円が安くなります。

こうして円安が進めば、
当然ながら長期金利は暴騰(国債価格は暴落)します。
もともと日本の金融機関や年金は
国債を大量に買い込んでいるので日本国民は
間接的に大量に国債を保有していることになります。
日本人の資産は極めて危険な状態にあるということです。



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-09-01 06:45 | 財政