オスプレイ配備の先に 沖縄の負担考える
2014年 09月 25日
オスプレイ配備の先に
沖縄の負担考える
佐賀新聞 2014年09月24日 09時43分より一部
佐賀空港に計画されている
米海兵隊オスプレイの長期訓練移転について、
政府は
「沖縄の負担軽減のため」と繰り返している。
佐賀新聞が8月に実施した世論調査でも、
オスプレイ受け入れに「賛成」と答えた人の多くが
「沖縄の負担軽減」を理由に挙げた。
そもそも「沖縄の負担」とは何なのか、
訓練移転が負担軽減につながるのだろうか。5面に関連記事
沖縄は
国内の米軍専用施設の74%近くが集中、
県土面積の1割以上を占有している。
駐留する兵力は約2万6千人で、
在日米軍の約7割を占める。
その中核をなす海兵隊は、
主に上陸作戦などを担う精鋭部隊。
もともと朝鮮戦争後の1953年、
韓国に駐留する米軍の後方支援を目的に、
岐阜県や山梨県に計約1万6千人が配備された。
しかし
当時、全国で盛り上がっていた基地反対運動を背景に、
わずか3年で沖縄へと移転する。
・・・(中略)
ただ、政府の負担軽減策が
米側の理解が得られるかは不透明だ。
佐賀新聞の県民世論調査では、
米軍の訓練移転に反対しながらも、
自衛隊が新たに導入するオスプレイが
「沖縄の負担軽減になる」と考える人も目立ち、
「負担軽減」の内実が
十分理解されているとは言いがたい。
政府が「自衛隊合憲化に向けた助走として米軍を利用し、
訓練移転論を繰り広げているような印象もある」(武田さん)といった見方さえある。
吉岡剛彦・佐賀大准教授(法哲学)は
今回の計画を、
沖縄の過重な負担はそのままにして
「ほんの一部だけを人口が少なく、
経済的にも弱く、反発が起こりにくそうな地域に割り振ることで、
お茶を濁す“負のおすそ分け”」と指摘。
「沖縄の基地負担をさらに固定化させるだけでなく、
沖縄の批判や反論を押さえ込むことにも逆用されかねない」と懸念する。
沖縄の負担考える
佐賀新聞 2014年09月24日 09時43分より一部
佐賀空港に計画されている
米海兵隊オスプレイの長期訓練移転について、
政府は
「沖縄の負担軽減のため」と繰り返している。
佐賀新聞が8月に実施した世論調査でも、
オスプレイ受け入れに「賛成」と答えた人の多くが
「沖縄の負担軽減」を理由に挙げた。
そもそも「沖縄の負担」とは何なのか、
訓練移転が負担軽減につながるのだろうか。5面に関連記事
沖縄は
国内の米軍専用施設の74%近くが集中、
県土面積の1割以上を占有している。
駐留する兵力は約2万6千人で、
在日米軍の約7割を占める。
その中核をなす海兵隊は、
主に上陸作戦などを担う精鋭部隊。
もともと朝鮮戦争後の1953年、
韓国に駐留する米軍の後方支援を目的に、
岐阜県や山梨県に計約1万6千人が配備された。
しかし
当時、全国で盛り上がっていた基地反対運動を背景に、
わずか3年で沖縄へと移転する。
・・・(中略)
ただ、政府の負担軽減策が
米側の理解が得られるかは不透明だ。
佐賀新聞の県民世論調査では、
米軍の訓練移転に反対しながらも、
自衛隊が新たに導入するオスプレイが
「沖縄の負担軽減になる」と考える人も目立ち、
「負担軽減」の内実が
十分理解されているとは言いがたい。
政府が「自衛隊合憲化に向けた助走として米軍を利用し、
訓練移転論を繰り広げているような印象もある」(武田さん)といった見方さえある。
吉岡剛彦・佐賀大准教授(法哲学)は
今回の計画を、
沖縄の過重な負担はそのままにして
「ほんの一部だけを人口が少なく、
経済的にも弱く、反発が起こりにくそうな地域に割り振ることで、
お茶を濁す“負のおすそ分け”」と指摘。
「沖縄の基地負担をさらに固定化させるだけでなく、
沖縄の批判や反論を押さえ込むことにも逆用されかねない」と懸念する。
by kuroki_kazuya
| 2014-09-25 06:36
| 軍事