巨大噴火の発生確率100年で1% 神戸大が試算、壊滅的な被害予測
2014年 10月 23日
100年で1%
神戸大が試算、
壊滅的な被害予測
産経新聞 10月22日(水)19時40分配信より一部
日本に壊滅的な被害をもたらす
「巨大カルデラ噴火」と呼ばれる火山噴火が
100年以内に1%の確率で発生する
との予測を
神戸大の巽(たつみ)好幸教授(マグマ学)らがまとめ、
22日に発表した。
現時点で差し迫っている状況ではないが、
最悪の場合は日本の総人口にほぼ匹敵する約1億2千万人が死亡すると試算し、
観測や研究の強化を求めた。
巨大カルデラ噴火は
最大規模の破局的な噴火。
火山灰などの噴出物は東京ドーム約8千杯分に相当する
100億立方メートル以上で、
通常の大規模噴火の数倍から100倍以上に当たる。
噴火後、直径2キロ以上の巨大なくぼ地(カルデラ)を形成するのが特徴だ。
日本では
過去12万年間に阿蘇(熊本県)、
十和田(青森・秋田県)などで13回発生。
これらの規模と頻度を統計学的に解析し、今後の発生確率を算出した。
・・・(中略)
被害は
九州中部で起きるケースが最悪で、
2万8千年前に九州南部で発生した
「姶良(あいら)カルデラ噴火」の火砕流や
火山灰の到達域を基に算出した。
その結果、
2時間以内に火砕流で九州の700万人が死亡。
本州のほぼ全域で、
偏西風で運ばれた火山灰が厚さ10センチ以上積もり、
その重みによる家屋倒壊や
ライフラインの途絶などで壊滅するとした。
・・・(後略)