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by 幸田 晋

老朽原発運転延長 安全は確保できるのか

老朽原発運転延長

安全は確保できるのか


徳島新聞 社説 11月21日付より一部

関西電力が、
老朽化した高浜原発1、2号機(福井県)について
原則40年の運転期限の延長を検討している。

前提となる原子炉容器などの劣化を詳細に調べる
「特別点検」を実施する方向で調整中だ。


関電は費用対効果の観点から延長を検討しているようだが、
老朽化した原発の寿命を延ばして、安全性を確保できるのだろうか。

国内の原発48基のうち、
高浜1、2号機、中国電力島根原発1号機(島根県)など計7基は、
運転開始から40年前後が経過した。

東京電力福島第1原発事故を受けて定められた新規制基準は、
原発の運転を40年に制限している。

例外として20年まで延長できるが、
電力会社は特別点検を行った上で、
新基準に適合するかどうかの審査を、
原子力規制委員会へ申請しなければならない。
電源ケーブルを難燃性のものに交換するなどの工事が必要で、
巨額の費用がかかる。



・・・(中略)


いずれにせよ廃炉は避けて通れない課題だ。
30~40年はかかるという廃炉に向けた
技術を確立する必要がある。

廃炉で生じる膨大な量の放射性廃棄物や、
原発で保管されている使用済み核燃料の処分についても
国民の理解を得る方策を探らなければならない。

政府は4月に閣議決定した
エネルギー基本計画で
原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、
再稼働を推進する方針だ。

一方で、原発依存度を可能な限り低減させるとも明記しているが、
原発の比率など電源構成比は明示されていない。

原発が1基も稼働しなくても、
電力供給に大きな支障が見られない状況で、
何十基もの原発を再稼働させるのは現実的ではなかろう。

来月の総選挙では、
原発再稼働の是非や、
老朽原発の今後の在り方などエネルギー政策の論戦も聞きたい。
by kuroki_kazuya | 2014-11-22 06:46 | 核 原子力