老朽原発運転延長 安全は確保できるのか
2014年 11月 22日
老朽原発運転延長
安全は確保できるのか
徳島新聞 社説 11月21日付より一部
関西電力が、
老朽化した高浜原発1、2号機(福井県)について
原則40年の運転期限の延長を検討している。
前提となる原子炉容器などの劣化を詳細に調べる
「特別点検」を実施する方向で調整中だ。
関電は費用対効果の観点から延長を検討しているようだが、
老朽化した原発の寿命を延ばして、安全性を確保できるのだろうか。
国内の原発48基のうち、
高浜1、2号機、中国電力島根原発1号機(島根県)など計7基は、
運転開始から40年前後が経過した。
東京電力福島第1原発事故を受けて定められた新規制基準は、
原発の運転を40年に制限している。
例外として20年まで延長できるが、
電力会社は特別点検を行った上で、
新基準に適合するかどうかの審査を、
原子力規制委員会へ申請しなければならない。
電源ケーブルを難燃性のものに交換するなどの工事が必要で、
巨額の費用がかかる。
・・・(中略)
いずれにせよ廃炉は避けて通れない課題だ。
30~40年はかかるという廃炉に向けた
技術を確立する必要がある。
廃炉で生じる膨大な量の放射性廃棄物や、
原発で保管されている使用済み核燃料の処分についても
国民の理解を得る方策を探らなければならない。
政府は4月に閣議決定した
エネルギー基本計画で
原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、
再稼働を推進する方針だ。
一方で、原発依存度を可能な限り低減させるとも明記しているが、
原発の比率など電源構成比は明示されていない。
原発が1基も稼働しなくても、
電力供給に大きな支障が見られない状況で、
何十基もの原発を再稼働させるのは現実的ではなかろう。
来月の総選挙では、
原発再稼働の是非や、
老朽原発の今後の在り方などエネルギー政策の論戦も聞きたい。
安全は確保できるのか
徳島新聞 社説 11月21日付より一部
関西電力が、
老朽化した高浜原発1、2号機(福井県)について
原則40年の運転期限の延長を検討している。
前提となる原子炉容器などの劣化を詳細に調べる
「特別点検」を実施する方向で調整中だ。
関電は費用対効果の観点から延長を検討しているようだが、
老朽化した原発の寿命を延ばして、安全性を確保できるのだろうか。
国内の原発48基のうち、
高浜1、2号機、中国電力島根原発1号機(島根県)など計7基は、
運転開始から40年前後が経過した。
東京電力福島第1原発事故を受けて定められた新規制基準は、
原発の運転を40年に制限している。
例外として20年まで延長できるが、
電力会社は特別点検を行った上で、
新基準に適合するかどうかの審査を、
原子力規制委員会へ申請しなければならない。
電源ケーブルを難燃性のものに交換するなどの工事が必要で、
巨額の費用がかかる。
・・・(中略)
いずれにせよ廃炉は避けて通れない課題だ。
30~40年はかかるという廃炉に向けた
技術を確立する必要がある。
廃炉で生じる膨大な量の放射性廃棄物や、
原発で保管されている使用済み核燃料の処分についても
国民の理解を得る方策を探らなければならない。
政府は4月に閣議決定した
エネルギー基本計画で
原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、
再稼働を推進する方針だ。
一方で、原発依存度を可能な限り低減させるとも明記しているが、
原発の比率など電源構成比は明示されていない。
原発が1基も稼働しなくても、
電力供給に大きな支障が見られない状況で、
何十基もの原発を再稼働させるのは現実的ではなかろう。
来月の総選挙では、
原発再稼働の是非や、
老朽原発の今後の在り方などエネルギー政策の論戦も聞きたい。
by kuroki_kazuya
| 2014-11-22 06:46
| 核 原子力