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by 幸田 晋

核戦争防止国際医師会議ドイツ支部:「福島のこどもたちの甲状腺ガンは氷山の一角」

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核戦争防止国際医師会議ドイツ支部:

「福島のこどもたちの甲状腺ガンは氷山の一角」


あきこ /


ブログ「みどりの1kWh」 
2015年1月25日より転載


年末年始を日本で過ごし、できる限り朝、昼、晩のニュースや報道番組を見ることにした。12月25日、「福島での子どもの2巡目の甲状腺ガン検査で、4人の子どもにガンの疑い」というニュースが流れ、思わず目と耳がテレビ画面に吸い寄せられた。

福島第一原発の事故後、福島県は「県民健康調査」として福島県立医大に18歳以下の子どもたちの甲状腺に異常がないかを調査するように依頼し、その第一次検査が2014年3月に終了した。その後、第二次検査が2014年4月から始まっており、「約6万1千人が検査を受けたところ、第一次検査では異常が見つからなかった子どもたちの中から新たに4人の子どもにガンの疑いが見つかった」というニュースであった。

年が明けた1月初め、ドイツの公共国際放送局ドイチェ・ヴェレ (Deutsche Welle) に「福島の子どもたちの甲状腺ガンは氷山の一角」というタイトルのニュースが流れた。ここでは核戦争防止国際医師会議ドイツ支部の医師アレクサンダー・ローゼン博士とのインタビューが報じられていた。インタビューの中で、ローゼン博士はこのような大規模な検査が行われた背景には住民たちの大きな圧力があったこと、甲状腺の触診、のう胞や結節についてのエコー検査、さらにはガンの疑いがあれば精密検査が行われるという検査方法について述べた上で、「県当局の検査結果の発表の仕方には大きな問題があった。多くの親たちは、検診に時間をかけなかったこと、結果を知らされなかったことに不満を持っている。指令によって他の医師たちのセカンドオピニオンが禁止されていた」と語っている。

今までのところ6万505人の子どもたちが受診した第二次検査で、57.8%の子どもたちにのう胞あるいは結節が見つかった。この点について、同博士は、「今まで18歳以下の子供を対象にしたこのような検査が行われたことがないので、この数値に関しては何も言えない。ただ、この検査が始まる時には、日本の担当当局は『この検査からは何も出てこないだろう』と言っていた。ところが、100人を超える子どもにガンの疑いが見つかった途端、『これはスクリーニング効果だ』と言いだした。スクリーニング効果とは検査を実施したことによって、将来発見されるかもしれないガンを早期に発見することだ。今回、第二次検査で出てきた数値を見て、私たちはこの2年間で新たにのう胞や結節、ガンの疑いを持つ子どもたちが出てきたことは、スクリーニング効果として片づけられないと見ている」と言う。

核戦争防止国際医師会議ドイツ支部は1986年のチェルノブイリ事故を通して、放射線、とくに放射性ヨードの放出によって、甲状腺ガンのリスクが高まることを学んだ。同支部は日本でもチェルノブイリのように、子どもや若者の間に甲状腺ガンの割合が増えることは避けられないという見通しを立てている。そして、甲状腺ガンは最も早く現れる病状で、氷山の一角に過ぎないと言う。さらに大人の場合には、白血病、乳ガン、腸ガン、心臓や循環器系の疾病が予想されるにもかかわらず、日本ではこれらの検査が標準化されていないと指摘する。ただ、科学的に見れば、ガンはどこから来るのかはわからず、福島の放射線がその原因だということを正確に証明することはできないとした上で、ローゼン博士は最後に次のように語る。「チェルノブイリ事故当時、私たちはドイツから医師だけではなく、超音波機器を送り、病院を建て、人々を診察するという協力をした。日本はとても豊かな国だ。日本では、人々が必要としているのに、メディアから得ることができないものがある。それは、信じるに足る情報だ。健康に対する権利を真摯に受け止めているという実感も欠けている。人々は汚染された環境で生きることを強いられている。このような状態から出ていくことができる少数の人たちは、福島県の検診を受ける権利を失ってしまう。福島に残るか、移住するかの決断を人々ができないことを、私たちは批判している」と。

私が日本滞在中に見落とした番組に、NHKが12月26日に放送した「NHKスペシャル 38万人の甲状腺検査」というのがあり、YouTubeで見ることができる。福島県立医大が実施した第1次検査を子どもたちに受けさせた人々の間で、検査に対する不信、不満の声が上がっているというのだ。第2次検査を受けようとしない人たちが多いという状況を、親たちだけではなく県立医大の医師たちとのインタビューを通して分析している。さらにチェルノブイリ事故から28年後のベラルーシでの検診の状況も伝えている。そこでは、チェルノブイリから450キロメートルも離れた場所に住む、事故当時は子どもだった若者たちも定期的健診を受ける様子が描かれている。ローゼン博士のインタビューを読んだ後に、この放送を見ると、原発事故後、子どもたちを抱えて福島に住み続けなければならない人々の苦悩が迫ってくる。
by kuroki_kazuya | 2015-01-26 05:55 | 核 原子力 | Comments(0)