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by 幸田 晋

【汚染水処理】遅れは廃炉にも影響する

【汚染水処理】

遅れは廃炉にも影響する


高知新聞 社説 2015年01月28日08時08分より一部

福島第1原発構内のタンクに保管している
高濃度汚染水について
東京電力は、
2014年度内の全量浄化処理を断念した

 
処理作業の中核を担う多核種除去設備(ALPS)が不調で、
想定した処理量の6割程度にとどまっているのが大きな理由だ。
 
13年3月に試運転を始めたALPSは当初から不具合があり、
原発近くの地上タンクから汚染水が大量に漏えいするなどトラブルも続いた。
 
14年度内に浄化処理を完了させるという目標は、
13年9月に東電社長が福島県民らに示した大事な約束だった。

同月には、20年東京五輪の開催が決まり、
汚染水処理は政府の「国際公約」になった。
 
東電は処理完了の新たな見通しを5月中としている。

確実にその時期で処理は終わるのだろうか。

地元からは処理の遅れは復興や風評被害に大きく影響するとの懸念が出ている。
 
重要なのは、高濃度の汚染水処理の遅れが、
その後の廃炉作業にも関係してくる点だ。

原子炉建屋には地下水が流れ込むなどして大量の汚染水が毎日増えている。
着実に処理が行える態勢を早く整えねばならない。
 
安倍首相は、原発事故の対応は「国が前面に出る」と強調してきた。
東京五輪招致の演説では、汚染水漏れについて「状況はコントロールされている」とも述べている。
 
それだけに国の責任は非常に重い。

汚染水処理が円滑に進むよう、さらに東電をリードすべきだろう。
 
汚染水処理の遅れに加え、
除染後の汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をめぐっても足踏みが続いている。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-01-29 06:25 | 核 原子力