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by 幸田 晋

<核燃再考>幻影 補償一時の活況/原子力マネー(3)

<核燃再考>
幻影 補償一時の活況

/原子力マネー(3)


河北新報 2015年01月30日金曜日より一部

<交渉2度決裂>
 
「多くは家を新築したが、中にはパチンコ、酒に使い切る人もいた。
結局、働かず手にしたあぶく銭。
居酒屋のレジが、あふれる紙幣で閉まらないこともあった」
 
青森県東通村白糠の男性漁師(74)が、
多額の原子力マネーに沸いた1990年代の村の様子を語った。
 
親潮、黒潮、津軽暖流が入り混じる下北半島沿岸。
全国有数の好漁場とされた
東通村の白糠、小田野沢両漁協(当時の正組合員計約750人)の漁師は
92年、東通原発の立地に伴い、
東北電力と東京電力から
計約130億円の漁業補償金を手に入れた

 
東通原発から排出される温排水の漁獲高への影響や、
港湾建設による漁業権の消滅を補償する交渉は、83年に始まった。
 
電力側は最初の交渉で38億7000万円の補償額を提示したが、
両漁協は「安すぎる」「話にならない」と反発。
2回目の交渉で、両電力は54億8000万円を示すが再び決裂し、
北村正〓県知事(当時)に調停の助け舟を求めた。
 
北村知事の「漁民はエゴを捨てよ」との発言が漁師の反発を招き、空転した期間もあった。
だが、県は双方の裏で立ち回り、最初の提示額に約100億円を上乗せする漁業補償金と、
漁業振興基金50億円を支払わせることで決着させた。

<県側に負い目>
 
当時、県企画部長として交渉に携わった佐々木透さん(74)は
「こんな巨額の金を、ポンと出せる電力会社が不思議だった」と振り返る。

「むつ小川原開発計画が失敗し、
県庁マンは下北地域に対する申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
地元が少しでも潤えばとの思いは強かった」と語った。
 
漁業補償金は漁師の懐を一時的に温めただけとの指摘もある。

電源開発大間原発の立地に伴い、漁業補償金約150億円が入った大間町。

大間原発訴訟の会(函館市)の運営委員で、
当時の状況に詳しい同町の無職奥本征雄さん(69)は
「目先の金に惑わされ、
大切な海を失ってしまった」と声を落とす



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-01-31 06:43 | 核 原子力 | Comments(0)