スキーにはまっています。


by 幸田 晋

再稼働のための原発廃炉—推進側の狙い  柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

再稼働のための原発廃炉—
推進側の狙い

廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)


たんぽぽ舎です。【TMM:No2437】
2015年3月18日(水)午後 10:08
地震と原発事故情報より一部



┏┓
┗■1.再稼働のための原発廃炉—推進側の狙い
 |  廃炉会計規則の改悪も同時、60年延長も狙う原子力ムラ
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

○「原発廃炉決定」の報道が続く

 ・関西電力は美浜原発1・2号機
 ・日本原子力発電は敦賀原発1号機
 ・中国電力は島根原発1号機
 ・九州電力は玄海原発1号機
 いずれも40年前後たった、かつ、初期のものゆえに発電量が小さい原発が選ばれた。
 「損得勘定で廃炉決定」「改修はコストに見合わず」
 廃棄物最終処分は白紙、廃炉後の対策遅れ 処分場探し 立地自治体財政、
以上は3月17日(夕刊)—18日(朝刊)の東京新聞の見出しから。

○3つの問題点を指摘したい
 1つは原発再稼働のための廃炉決定だという事。2011年3月11日後、4年全原発はほぼ動いていない(大飯原発を除いて)。原発電気ゼロで日本は4年間やってこれた。今夏も原発ゼロで乗り切れる見通しだ。—これでは原発推進派は困る。なんとしても再稼働を急ぎたい。国民の反発を和らげるためにも廃炉を打ち出している。本当の腹・本命は再稼働である。
 東海原発のある茨城新聞は次のように報じている。再稼働へ透ける思惑、
政府や電力会社には脱原発依存の実績を強調して再稼働への抵抗を和らげたいとの思惑が透ける(3月18日朝刊)
 2つは原発会計制度の改悪だ。経産省は3月13日老朽原発を廃炉にした際、電力会社に損失が発生しないようにする会計制度を施行した。廃炉により発生する損失(1基210億円)を10年間に分割し、電気料金に上乗せして回収できるようにする。電気料金が自由化された後は20年をメドに送電線の利用料金に上乗せするようにして、消費者から徴収する方向だ。
 これは資本主義の原則に反するひどい改悪だ。庶民が車を廃車にした場合の例を考えればわかる。廃車にして、10年間人様からお金をぶんどるなんてメチャクチャ。
 3つ目は廃炉と引き換えに原発60年運転延長を狙っている事。関西電力は早々に60年に延長する原発を原子力規制委員秋へ申請した。

○廃炉にみられる諸問題について、私たちも今後検討を深めよう。問題点を指摘していこう。私見では、「全原発廃炉をすぐ決定」するならば、日本が原発大災害を減災できるメリットが大きいから、電気料値上げも我慢し、一定の税金投入にも賛成したいと思う。

┏┓
┗■2.【紹介】再稼働元年に立ちはだかる小泉純一郎
 |    週刊朝日で、細川—小泉の脱原発の動き報道
 └──── 

 3月11日、小泉氏は被災地・福島から始動する。地域電力会社・会津電力(福島県)で脱原発の講演会。約一千席の会場はすでに予約で満員。県内だけでなく、関東地方や仙台の方からも申込み。
 今後、大間原発の30キロ圏にある函館市を訪問するプランも持ち上がっている。函館市長は国とJパワーを相手取り、大間原発の建設中止を求めて東京地裁へ提訴中、秋には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に反対している泉田裕彦新潟県知事を激励する計画も持ち上がっているという。
 いま、国会でわが世の春を謳歌する安倍政権と闘う姿勢を示しているのは、函館市長と新潟県知事ぐらい。彼らをうまくバックアップできれば・・・・。
by kuroki_kazuya | 2015-03-19 06:05 | 核 原子力