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by 幸田 晋

北朝鮮が日朝交渉打ち切りを伝えてきた衝撃

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北朝鮮が
日朝交渉打ち切りを伝えてきた衝撃


ブログ「天木 直人のブログ」  
2015年04月03日より転載



 たかが松茸密輸ぐらいで朝鮮総連議長宅を家宅捜査した事を私はいぶかしく思った。

 なぜなら、そんな強硬手段をとれば北朝鮮が硬化することは明らかだからだ。

 そして、それはこれまで一貫してきた対北朝鮮宥和外交と矛盾するからだ。

 それは北朝鮮と仕組んだ八百長なのかと。

 拉致被害者家族に面会する手前、厳しい姿勢を見せる必要があるから、よろしくと、それを北朝鮮に通報した上でのパフォーマンスではないのかと。

 そう私はいぶかしく思って眺めていた。

 自分の手で拉致問題を解決すると繰り返している手前、安倍首相は北朝鮮との協議を途絶えさせる訳にはいかない。

 だからこそ朝鮮総連本部の転売の一件にしても、それを見て見ぬふりをしてきたのではなかったのか。

 そう思ってきた。

 ところが北朝鮮が激怒して交渉打ち切りを通報してきた。

 私は驚いた。

 これはどういうことか。

 これさえも八百長ということか。

 北朝鮮もまた怒ったふりをせざるを得なかったが、その裏で日本との交渉継続を望み、今度の怒りはもまた交渉を有利に運ぶための戦略なのか。

 どうやらそうではなさそうだ。

 北朝鮮は本気で怒っている。

 今度の北朝鮮の外交ルートを通じた通報は、安倍首相にとって大誤算だったのではないか。

 そして、その責任は、外務省と警察庁の方針をまとめきれなかった安倍首相自身の指導力の欠如と北朝鮮に対する対応のブレにあると私は睨んでいる。

 拉致問題をめぐる安倍政権の対応を注視している者なら気づくはずだが、これまでの安倍政権の対応の裏には、北朝鮮との対話を途絶えさせたくないと考える外務官僚と、日本の主権を重視する警察官僚との壮絶な綱引きがあった。

 そして、外務官僚と警察官僚の双方に支えられいる安倍首相には、そのどちらの顔を立てるかで、常に葛藤があった。

 その葛藤は、外務官僚主導で昨年5月末にストックホルム会合の合意をしたまでは外務省重視でよかったが、その後の北朝鮮の不誠実さを見て、さすがの安倍首相も強硬派に転じざるを得なかったのではないか。

 外務省に騙されたと安倍首相は思い始めたのではないか。

 外務官僚は衝撃を受けたに違いない。

 外務官僚の言いなりである岸田外相の慌てぶりがそれを物語ってい
る。

 おそらく夏の人事で外務省の斉木次官や伊原局長は更迭されるだろう。

 しかし、警察官僚や産経新聞のような国粋主義ではますます拉致問題の進展は望めない。

 どっちに転んでも、拉致問題は進展しない。

 安倍首相の手では拉致問題は解決できないということだ。

 拉致被害者家族には気の毒としかいいようがない(了)
by kuroki_kazuya | 2015-04-04 06:15 | 歴史