スキーにはまっています。


by 幸田 晋

「核発電所」と呼ぼう—「原子力発電所」ではなく  作家・村上春樹さんの提案に賛成

「核発電所」と呼ぼう—
「原子力発電所」ではなく

作家・村上春樹さんの
提案に賛成


柳田 真
(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)


たんぽぽ舎です。【TMM:No2465】
2015年4月20日(月)午後 10:54
地震と原発事故情報より一部



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┗■1.「核発電所」と呼ぼう—「原子力発電所」ではなく
 |  作家・村上春樹さんの提案に賛成
 |  原発再稼働は日本を滅ぼす 連載27回
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)

1.今や、世界を代表する作家となられた村上春樹さんが「原子力発電所」ではなく「核発電所」と呼ぼう(原発ではなく核発と呼ぼう)と提案されている(長文のインタビューの後半部分で)。大賛成である。私も折に触れて述べたり、又、書いたりもして「核発電所」が物事の本質を示す正確な名称だと主張してきたが、村上春樹さんのこのインタビュー記事を見て、嬉しく思い、紹介します。

 なお漢字圏の国(中国、韓国、台湾)はずっと核発電所(略称、核電)という名称を使っています(「原子力発電所」ではない)。

 日本は1945年8月の広島・長崎の原爆投下の被害があるがゆえに、核の導入をたくらむこの国の支配層は民衆の反発を恐れ、核発電所でなく、「原子力発電所」の名称で国民をゴマかして導入してきた歴史がある。残念ながら一部の革新勢力はそれにのせられてきた「負の歴史」がある。共に取り組んで克服して、原発早期廃止(全廃)に前進しよう。2度目の原発大惨事の発生の前に。

2.インタビュー記事の紹介

 ☆村上:地震も火山もないドイツで原発を撤廃することが決まっているわけです。危険という理由で。原発が効率的でいいなんて、ドイツ人は誰も言っていません。

 ★記者:読者との交流サイトで「原子力発電所」ではなく「核発電所」と呼ぼうと提案していますね。

 ☆村上;「ニュークリアプラント(nuclear plant)」は本来「原子力発電所」ではなく「核発電所」です。ニュクリア=核だから。

 原子力は、アトミックパワー(atomic power)です。核が核爆弾を連想させ、原子力が平和利用を連想させるので「原子力発電所」と言い換えているのでしょう。今後はちゃんと「核発電所」「核発」と呼んだらどうかというのが僕からの提案です。

(聞き手は共同通信編集委員 小山鉄郎)毎日新聞4月19日号より)

(インタビューの全文は新聞紙面の6段分約7000字の原稿、そのうち原発に触れた部分約330字を紹介)(その他の部分でも歴史問題等についての村上さんの考え方を述べていて参考になる文章です。)

※柳田の“核発電所だ”の文章は『隠して核武装する日本』(影書房)に載っています。


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┗■2.4/17報告・高浜原発運転差止仮処分決定 緊急報告集会
 |  田中俊一さん,事実誤認はあなたの方ですよ,そんなことより,
 |  再稼働を認可した原発が大事故を起こしたら,どう責任をとるんですか?
 └──── 田中一郎

  去る4月17日(金),衆議院第2議員会館多目的会議室において,「高浜原発運転差止仮処分決定 緊急報告集会」が開催されました。当日は緊急な集会であったにもかかわらず,たくさんの人が会場に集まり,熱気のある集会となりました。集会では,今回の福井地裁・樋口英明裁判長による高浜3,4号機の運転差止仮処分決定の判決内容について,原子力規制庁の若い役人たちが招かれ,事前に渡してある質問事項について原子力規制委員会・規制庁としての回答が求められました。しかし,この判決が出ても原子力規制委員会・規制庁の態度や方針は従来と変わる様子はなく,当日の規制庁の役人の回答に対して,多くの集会参加者があきれはて,あるいは怒りを感じ,そして「悶絶」しました。
 特に,田中俊一原子力規制委員長の態度の悪さは目に余り,規制当局のトップとしては自分達の判断や評価に対する謙虚さに欠けていて,失格と言えるのではないでしょうか。
 判決翌日の4月15日の定例記者会見では「この裁判の判決文を読む限りにおいては、事実誤認、誤ったことがいっぱい書いてありますので」(速記録より)などと述べ、判決内容を批判することにより,これを貶めよう,影響力を削いでしまおうと必死のようです。
 しかし,判決文をよく読むと,事実誤認は田中俊一委員長の方であることが明らかとなっています(愚かにも安倍首相は、事実誤認があると田中俊一が述べていると、国会での答弁でとりあげ,この田中俊一発言を政治利用する始末です)。
 裁判でいろいろな観点から高浜原発の再稼働の是非=安全性について検討がなされ,実直な裁判長・裁判官が,それでもなお,安全性が確保されていない故に再稼働はまかりならぬ,との仮処分決定をしたわけですから,本来であれば,事業者の関西電力も,規制委・規制庁も,一旦はこの判決を真摯に受け止め,判決文の中で指摘を受けているさまざまな安全上の弱点や欠点を再度見直し,改めて原発の安全性を堅固なものにする対策や対応の検討を行ってのちに再稼働の判断をし直すべきものです(安全対策を万全にするためには費用が膨大となり,再稼働する意味がなくなる可能性が高いですが)。
 また,政府や立地自治体(福井県,高浜町)も,安全性の確認も十分にしないまま,まるで政治判断で早々に再稼働を決めてしまっていた暴挙を心から反省をし,改めて関係当事者の安全性の確保の状況を見守るべきです。
 しかしながら,信じがたいことに,関西電力は不満たらたらのまま即控訴,原子力規制委員会・規制庁は「訴訟当事者ではないのでコメントする立場にない」(にもかかわらず,田中俊一委員長や原子力規制庁は,判決内容への批判については能弁に記者会見その他で語っています),政府もまた「原発再稼働を粛々と進める」などとして,今回の福井地裁判決がせっかく提起してくれた高浜原発3,4号機の安全上の諸問題を無視してしまおう,いや,「事実誤認だ,非科学的だ,ゼロリスク論だ」などなど,御用学者やマスごみなども動員して,その政治的抹殺を図ろうとしている様子がうかがえます。
 信じがたい狂気の沙汰であり,また,地域住民や有権者・国民・市民に対する背信行為であり,福島第一原発事故で被害を受けた方々の脱原発の願いを踏みにじるものです。
 <判決文,弁護団声明サイト:判決要旨,判決文,弁護団声明などがアップされています>
 ●脱原発弁護団全国連絡会 速報:高浜原発仮処分決定!
   http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/15-04-14/

 (4月19日田中一郎さんのメールより抜粋)

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆5.10母の日行動「STOP川内原発再稼働!命をつなごう」

 命に敏感な女性たちよ、集まってください!
 今まで脱原発集会に参加の勇気がなかった方も、川内原発再稼働が
 目前に迫っている今、「皆で、再稼働を止めて一緒に命をつなごう!」
 そういう思いで、ぜひ、ご参加ください!
 川内駅舎の2階から集会を覗くかたちでもOKです!

日  時:2015年5月10日(日)12:00〜15:00
         12:00〜うた、寸劇、おどり
         13:00〜リレートーク(福島&九州・かごしま各地から)
         14:00〜川内駅から太平橋まで往復パレード(約2km)
場  所:川内駅 西口駅前広場
主  催:原発いらない鹿児島の女たち
賛同団体:原発いらない福島の女たち、ストップ再稼働!3.11鹿児島実行委員会、
     原発いらない九州実行委員会、グリーンコープかごしま生協、
     川内原発建設反対連絡協議会、久見崎テント、川内の家、
     「原発いらない!」グループ・大分、熊本・原発止めたい女たちの会
     ほか10団体
連絡先:<原発いらない鹿児島の女たち>
     090-9498-9308(鳥原良子) 090-3016-0074(小川みさ子)
by kuroki_kazuya | 2015-04-21 06:05 | 核 原子力