アイク・岸ゴルフ首脳外交を特集した産経新聞の大チョンボ
2015年 05月 07日
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アイク・岸ゴルフ首脳外交を特集した
産経新聞の大チョンボ
ブログ「天木 直人のブログ」
2015年5月6日より転載
きのう5月5日の産経新聞が「戦後70年 安保改定の真実」という連載特集記事の第二回目として、アイゼンハワー米大統領と岸信介首相の緊密な関係を取り上げていた。
すなわち、1957年6月19日の朝、ワシントンに到着した岸首相は、その足でハワイトハウスに向かうと、そこにはアイゼンハワー大統領が笑顔で出迎えたと。
そして次のように岸首相にたずねたというのだ。
「午後は予定はありますか?」と。
そして「別にありません」と答える岸首相に 対し、アイゼンハワー大統領は即座にこう答えたと言う。
「そうか。それではゴルフをしよう!」と。
ゴルフ後二人でシャワーを浴びあって裸の付き合いをした。
プレー後に記者に囲まれたアイゼンハワー大統領はこう答えた。
「大統領や首相になると嫌いな奴とも笑いながらテーブルを囲まなければならないが、ゴルフだけは好きな人とでなければできない」、などなど。
この緊密なアイゼンハワーと岸首相の首脳同士の仲が1960年の日米安保条約改定につながったというわけだ。
安保条約の改定に難色を示すダレス国務長官を説き伏せたのがアイゼンハワー大統領だったというのだ。
私がこの産経新聞の記事を長々と紹介したのは、これは安倍首相を激怒させる記事だと思ったからだ。
なぜならば、この産経新聞の記事は安倍首相の訪米に対する強烈なあてつけであるからだ。
安倍首相はついにオバマ大統領とは岸・アイゼンハワーのような首脳関係は築けなかった。
なにしろ、一週間も米国に滞在しておきながらオバマ大統領とゴルフができなかったのだ。
オバマ大統領が昨年の4月に訪日した時はわざわざパターまで贈って誘ったのに無視されたのだ。
好きな人としかゴルフはしないというわけだ。
岸首相を超えたと喜んでいる安倍首相だが、じつは岸首相の足もとにも及ばなかったということだ。
さぞかし産経新聞幹部は安倍首相に呼び出されて怒られているだろう。何人かの首が飛ぶかもしれない(了)