口永良部噴火/原発の再稼働に不安残す
2015年 05月 31日
口永良部噴火
/原発の再稼働に不安残す
神戸新聞 社説 2015/05/30より一部
怒髪天を突く。そんな形容がぴったりの爆発的噴火だった。
鹿児島県口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)噴火である。きのう午前、山頂付近から突如、黒煙を噴き上げ、直後の火砕流は数キロ先の海岸まで達した。緑の山が火山灰でたちまち白くなる。風景を一変させる圧倒的な自然の底力。
気象庁は噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。2007年の運用開始以来、5へ引き上げたのは初めてだ。
島民や一時滞在者ら約140人が安全な場所に待避した後、船などで全員、屋久島に避難した。1人が軽いやけどを負っているという。
・・・(中略)
その九州でこの夏、川内(せんだい)原発の再稼働が始まろうとしている。
火砕流が防災上の課題であることは九州電力も認める。
だが、「問題ない」とする。
その理由は火山学者の常識から著しく外れる。
噴火の時期や規模を予測するのは現在の科学では難しいが、
その限界が理解されていないのだ。
これでは備えにならない。
口永良部噴火の動向と、及ぼす影響を注意深く見守る必要がある。
/原発の再稼働に不安残す
神戸新聞 社説 2015/05/30より一部
怒髪天を突く。そんな形容がぴったりの爆発的噴火だった。
鹿児島県口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)噴火である。きのう午前、山頂付近から突如、黒煙を噴き上げ、直後の火砕流は数キロ先の海岸まで達した。緑の山が火山灰でたちまち白くなる。風景を一変させる圧倒的な自然の底力。
気象庁は噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。2007年の運用開始以来、5へ引き上げたのは初めてだ。
島民や一時滞在者ら約140人が安全な場所に待避した後、船などで全員、屋久島に避難した。1人が軽いやけどを負っているという。
・・・(中略)
その九州でこの夏、川内(せんだい)原発の再稼働が始まろうとしている。
火砕流が防災上の課題であることは九州電力も認める。
だが、「問題ない」とする。
その理由は火山学者の常識から著しく外れる。
噴火の時期や規模を予測するのは現在の科学では難しいが、
その限界が理解されていないのだ。
これでは備えにならない。
口永良部噴火の動向と、及ぼす影響を注意深く見守る必要がある。
by kuroki_kazuya
| 2015-05-31 06:35
| 核 原子力