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by 幸田 晋

礒崎氏発言  政権の本音ではないか

礒崎氏発言  
政権の本音ではないか


京都新聞 社説 2015年07月30日より一部

 あきれた発言だ。

 安全保障関連法案の作成にあたってきた礒崎陽輔首相補佐官が「法的安定性は関係ない。わが国を守るために必要かどうかを気にしないといけない」などと講演で語ったことである。

 法的安定性とは、ある行為が合法か違法かなど法律上の規定や解釈が大きく変わらずに安定していることだ。これが崩れれば法治国家や民主主義の基盤が揺らぎ、政権の意のままになる人治国家となりかねない。そんな国になっても構わないというのだろうか。

 政府は歴代政権が憲法上認められないとしてきた集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更で容認したことから、憲法学者らは「法的安定性を大きく揺るがす」と指摘し安保法案を「違憲」としている。

 これに対し政府は、安全保障環境の変化に伴う集団的自衛権の限定的な行使容認で、1972年の政府見解の基本論理を維持しているとして「これまでの憲法解釈との論理的整合性や法的安定性は保たれている」と主張してきた。礒崎氏の発言は、その主張とも矛盾し、安保法案が法的安定性を欠くことを認めたに等しい。

 野党や憲法学者の反発を受け、礒崎氏は自民党の聴取で謝罪したという。首相も「疑念を持たれるような発言は厳に慎まなければならない」としたが、野党の更迭要求には応じなかった。

 問題は、こうした憲法軽視とも受け取れる発言が、首相の周辺から相次いで出てくることだ。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-07-31 06:25 | 反動